文=丸山素行 写真=FIBA.com
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圧勝しながらも課題を残した香港戦、ともに先発出場でスタッツを残すも『強者のマインド』を追求する馬場雄大と田中大貴

馬場の反省「フワッと試合に入ってしまった」 アジアカップを戦う男子日本代表は12日の香港戦に勝利し、グループDを2位で通過した。だが、92-59という大勝とは裏腹に、馬場雄大からは反省の弁しか出てこなかった。 この大会で初の先発出場となった馬場は、23分のプレータイムを得て12得点5リバウンド5アシスト4スティール1ブロックを記録。攻守に存在感を放ったことはスタッツが示しているが、「相手へのリスペクトが足りずにフワッと試合に入ってしまったことでターンオーバーが続いてしまいました」と先発の役目を果たせなかった自分を悔いた。 指揮官のフリオ・ラマスも「立ち上がりに集中を欠いてしまった」と出だしの悪さを指摘。先日行われたウルグアイの親善試合の初戦でも、0-11と出だしの悪さが響き敗れている。今回は格下相手だから良かったものの、実力が拮抗した相手であればそれが命取りになる。 「このくらいのプレイで良いだろうという気持ちの部分が少なからずあったから、このような内容になったと思います。日の丸を背負っている以上、そういう考えではいけません」と、馬場は自らの慢心を認め、気を引き締める。 「今日の内容は良くなかったですが」と切り捨てながらも、「これまでは前の試合の課題をしっかりと克服しながら成長できていると思います。1試合1試合成長していくことが大事ですし、次の試合にも今日の反省点をつなげていきたいです」とさらなる飛躍を誓った。 田中は「誰が出ても40分間やり通すこと」を重視 日本は立ち上がりの悪さを露呈し、第1クォーター残り3分を切って1点のビハインドを背負っていた。この状況を打開したのは田中大貴だ。相手のパスコースを先読みし、2本のスティールから速攻を繰り出し連続得点を挙げ、日本に立ち直るきっかけを与えた。 それでも田中は「自分たちが本来やらなければいけないディフェンスが出だしはソフトになってしまっていました」と、その前の展開を反省する。また「点差が開いたことで、ディフェンスが徹底できている時間帯とそうではない時間帯もありました。誰が出ても40分間やり通すことができなければいけません」と試合全体を振り、前半で22点差をつけながらも、後半に9点しか上乗せできなかった『ムラ』を問題点に挙げた。 「もっと良い集中力で試合に入らなければいけなかったです」と反省の言葉ばかりが続くが、田中は12得点5アシスト3スティールとしっかりと結果を残した。 日本はこれまで格上との対戦が多く、チャレンジ精神で挑む試合が多かった。それだけに格下との対戦で気の緩みがあったのかもしれない。だが世界の頂点に立つアメリカを始めとする強豪国は、格下が相手であってもリスペクトを忘れず、全力で叩きのめす強さを持つ。 オリンピック出場を目指す日本が真の強さを備えるためには、こうした格下との対戦でも圧倒的に勝つ、『強者のマインド』が必要となってくる。馬場と田中、2人の言葉はそのことが分かっているから出たもの。安定して力を発揮し結果と内容の両方を常に求める、こうしたマインドが日本を強くしていくはずだ。

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