ヨリット・ベルグスマについて

名前 ヨリット・ベルグスマ
生年月日 1986年2月1日
オランダ
出身 オランダ・アルデボアルン
プロフィール 2012年スピードスケートの世界距離別選手権男子1万メートルで銀メダル、W杯総合5位。2013年世界距離別選手権1万メートルで金メダル、5000メートルで銀メダルを獲得、W杯総合優勝。

スケート大国オランダで生まれる

ヨリット・ベルグスマが生まれ育ったのはオランダのアルデボアルンという街。もともとオランダは山が少なく、全体が平らな土地が多いことからスキーをする文化があまりなく、ウインタースポーツと言えばもっぱらスケートが主流。ベルグスマもそんなオランダで生まれ育ったことで自然とスケートを始めたのも無理はありません。

その中でもベルグスマはスケートがすぐに上達。オランダは日常的な娯楽でスケートをすることが多い国ですが、ベルグスマの実力は大人でさえも適わないほど。そのため、ベルグスマはすぐに競技としてスピードスケートを選択。オランダはスピードスケート用のリンクが充実していることもあり、ベルグスマは練習環境に困ることはありませんでした。

やがて成長したベルグスマは長距離を担当するようになり、18歳になった04年からプロチームに加入してオリンピックを目指すことになりました。

12年の世界選手権で銀メダル獲得

プロチームに加入したヨリット・ベルグスマですが、なかなかオリンピック出場のチャンスは巡ってきませんでした。スケート大国であるオランダはなんといっても選手層が厚く、ベルグスマはオリンピックに出場できる10人の枠になかなか入ることができませんでした。トリノオリンピック、そしてバンクーバーオリンピックとベルグスマに声はかからず、オリンピック出場はゼロ。世界選手権に出場してもさほど好成績を残すことはありませんでした。

ベルグスマが頭角を現したのは12年のことでした。この年にヘーレンフェーンで行われた世界選手権で10000mに出場したベルグスマは好成績を残して決勝に進出。その決勝戦でも僅差の2位に入る活躍を見せて銀メダルを獲得。26歳にして初のタイトルを獲得しました。その後もベルグスマの活躍は続き、12-13シーズンはソチで行われた世界選手権の10000mでは優勝し、念願の金メダルを獲得すると、5000mでも銀メダルを獲得する活躍を見せました。この結果でベルグスマはこの年のワールドカップで総合優勝を飾るなど、遅れてきたスター選手として注目されるようになります。

ソチ五輪で金メダル。遅咲きのスターに

遅咲きながら成績を残してきたヨリット・ベルグスマですが、そのピークを迎えたのがベルグスマにとって初参戦となったオリンピックでした。

14年に行われたソチオリンピックはオランダ代表勢が絶好調。地元ロシア勢が33個ものメダルを獲得して1位に輝きましたが、オランダ勢は前回のバンクーバーオリンピックが8個のメダル獲得にとどまったものの、ソチオリンピックでは大躍進を見せて24個のメダルを獲得。中でも24個中、23個をスピードスケートで獲得したというのが世界を震撼させる形になりました。

その中の中心としていたのがベルグスマでした。ベルグスマはこの大会で、10000mと5000mとオランダが最も得意としている種目に出場。文字通りのオランダのエースとして起用されました。その期待に応えるかのようにベルグスマは10000mで優勝して金メダル、そして5000mでも銅メダルを獲得する大活躍を見せました。

平昌五輪でも期待の星に

オランダのエースとなったヨリット・ベルグスマ。次なる目標は当然、平昌オリンピック。オランダのウインタースポーツでの強さ、冬季オリンピックでの躍進を支えたベルグスマにはもちろん連覇の期待がかかるとともに注目を集めることになります。18年の平昌オリンピックではベルグスマに注目するのもいいかもしれません。


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