【特集】Off The Pitch〜アスリートの知られざる一面〜
おすすめ特集
HOT NEWS
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陸上
トラックに熱狂を!Onと横田真人が描く「陸上競技場の景色を変える」挑戦
スイスのスポーツブランド「On(オン)」(以下On)は、合同会社TWOLAPSが運営する「今年、一番強い中距離走者を決める大会: TWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUIT」(以下、MDC)との2023年度のパートナーシップ契約を締結。また、MDCを運営するトップコーチングチーム TWOLAPSの代表であり、男子800m元日本記録保持者・横田真人氏がオン・ジャパンのアスリートストラテジー アドバイザーに就任することを発表した。
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フィギュアスケート
キーガン・メッシング最後の世界選手権、高祖父が眠る日本で魅せたラストダンス
縁とは不思議なものだ。フィギュアスケート男子で2018年平昌、22年北京の両五輪に出場したカナダのキーガン・メッシングのことである。グランプリ(GP)シリーズで2度表彰台に立ち、カナダ選手権を2連覇、今年の四大陸選手権では銀メダルを獲得した実績もさることながら、世界屈指ともいえるスケーティングスピードと、そのスピードを生かした豪快なジャンプ、アイスショーではバックフリップを軽々と決めるエンターテインメント性で日本にも多くのファンを持つ。そんな人気スケーターの現役最後の世界選手権となったのが祖先の眠る日本。3月25日までさいたまスーパーアリーナで開催された大舞台では7位という結果以上に観客を大いに沸かせた。
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野球
投手?野手?熟練スカウトの想像を超えた大谷翔平の二刀流
大谷翔平はWBCで投打に渡る活躍を見せて優勝に導き、大会MVPにも選出された。今や世界一と言える選手になったが、これほどまでになることを誰が予想したことだろう。高校時代を知るプロスカウトたちの見立てを大幅に上回った大谷翔平の成長ストーリーを振り返る。
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フィギュアスケート
宇野昌磨、表現者として見据えるさらなる高み
4年ぶりの日本開催となったフィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)は、男女で2連覇、ペアで初優勝と日本が初めて3種目制覇を果たした。そんな歴史的な大会の大トリを飾ったのが男子の宇野昌磨だ。大会直前の右足首負傷というアクシデントを乗り越えての2連覇は日本男子初。しかし、快挙の余韻に浸ることなく、日本フィギュア界の第一人者は「表現とは何かを突き詰めていきたい」とさらなる高みを見据えた。
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野球
“ペッパーミル”では伝わらない本当の意味―ヌートバーが持ち込んだペッパーグラインダー
野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で躍進を遂げた日本代表で、一気に注目の的となったのが、こしょうをひくような動きの「ペッパーミル・パフォーマンス」だ。海外では「ペッパーグラインダー」の呼び名が一般的で、日系のラーズ・ヌートバー外野手が米大リーグ、カージナルスで行っているポーズを代表に持ち込んだ。大会前の強化試合から大谷翔平(エンゼルス)をはじめ選手たちの間で広まり、安打やホームランの時にはこぞって両方の拳を重ねて左右にひねる。一つの動作が「侍ジャパン」の一体感を醸成させ、組織力がアップ。日本社会にポジティブな新風を吹き込んだ。
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野球
大谷翔平が“世界一決定戦”の準決勝・決勝に先発登板できない理由 2001年コンフェデ杯の中田英寿を想起させる議論の行方 〜WBCはW杯になれない?! Part2
米大リーグ、エンゼルスのネビン監督は3月11日(日本時間12日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝(16日)に先発した後の大谷の日程に言及し、24日(同25日)のパドレスとのオープン戦に投げ、中5日で既に決まっている開幕投手として30日(同31日)のアスレチックス戦に臨むプランを明かした。大谷は、WBCの準決勝、決勝に投手として登板しない。エンゼルスの指揮官によって、それが示された形だった。
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ボクシング
ついに実現!WBAライト級王者ジャーボンテイ・デービス対ライアン・ガルシア〜むき出しの野生がぶつかり合う注目の一戦
ボクシングの本場米国で、早くも今年最大の注目カードと称される若きスター同士の一戦が決まった。世界ボクシング協会(WBA)ライト級王者のジャーボンテイ・デービスとライアン・ガルシア(ともに米国)が4月22日、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで激突することが正式決定。何度も逮捕歴のあるデービスはプライベートで問題を抱えながら、リングでは28戦28勝(26KO)と驚異のKO率を誇る。長い間、デービスとの対戦を熱望してきた24歳のガルシアも23戦23勝(19KO)で申し分のない戦績。「ついに実現」との表現がふさわしい無敗対決だ。好戦的なスタイル以外にも裁判沙汰や、試合に向けて相手を挑発し合うトラッシュトークなど、さまざまな要素を巻き込んで注目度もがぜんアップ。規格外の流れに乗り、巨額が動くビッグファイトになることは必至だ。
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陸上
3万8000人が駆け抜けた東京マラソン2023、日本人ふたりが2時間5分台に到達!
3月5日に開催された東京マラソン2023は非常に見応えのあるレースになった。男女ともに「日本記録」を狙える高速ペースで進行。男子は中間点を日本記録(2時間4分56秒)のペースを上回る1時間2分08秒で通過した。トップ集団に15人ほどの日本人選手が含まれており、好タイムの予感が漂っていた。
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プロ野球
横浜DeNAベイスターズの春季キャンプ総括!競争の激化と厚みを増す選手層 25年ぶりの歓喜へ、機は熟した
昨季終了後に現体制では初となる複数年で契約を更新し、就任3年目を迎えた三浦大輔監督率いる横浜DeNAベイスターズ。2021年の最下位から、昨季は3年ぶりの2位に返り咲いた。投打ともに戦力に厚みを増し、いよいよ目指すのは1998年以来の悲願となるリーグ優勝、日本一。春季キャンプを終えたチームの最新事情をもとに、今季の戦いを展望する。
RECENT NEWS
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スケートボード
堀米雄斗出場の楽天初のスケボー国際大会はアートと融合する
楽天グループのRakuten Sportsがスケートボードの国際大会「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten(アップライジング東京、以下「UPRISING TOKYO」)」を初めて主催する。会場は東京・有明アリーナで、5月26日から3日間に渡って競技やイベントが行われる大型イベントだ。今大会には、東京オリンピックのスケートボード男子ストリート金メダリストの堀米雄斗、同種目女子の銅メダリストの中山楓奈ら10カ国以上から、80人以上が出場する。大会をさらに彩るのが、スケートボードに関連したファッションや音楽のイベント。書道家の憲真(けんしん)氏が大会の演出総合監督を担い、若手クリエイターたちと共に、コースに描かれるアートや、会場アリーナ内にちりばめられた作品で会場を彩る。楽天がなぜスケートボードの国際イベントを開くに至ったのか、また、気鋭のクリエイターが今回参加したのか。楽天グループの⼤場尊史ヴァイスシニアマネージャーと憲真氏にUPRISING TOKYOにかける狙いや思いを聞いた。
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Jリーグ
10クラブから60クラブに。ファンが選ぶ30年間のMVPは… Jリーグ開幕30周年イベントに潜入
1993年の開幕からちょうど30年がたった5月15日、東京都内で「Jリーグ開幕30周年記念イベント」が開催された。第1部では、サッカー解説者の松木安太郎さん、元全国高校サッカー選手権大会応援マネージャーで俳優の髙橋ひかるさん、今年3月に国民栄誉賞を受賞した元車いすテニス選手の国枝慎吾さんらをゲストに迎え、30年間のベストゴールやベストマッチ、ベストイレブンなどを称える「明治安田J30ベストアウォーズ」を開催。また、第2部として「2023Jリーグシャレン!アウォーズ」が開催された。
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サッカー
7部リーグ相当のクラブでプロ契約も! 日本でセミプロクラブやセミプロ選手が増えた背景とは
1993年の開幕から今年で30周年を迎えたJリーグ。開幕当初は、オリジナル10と呼ばれる10クラブでスタートした。その後、1999年にJ2リーグ、そして2014年にはJ3リーグが設立された。30周年記念となる2023シーズンはJ1からJ3まで、合わせて60クラブが参入。その数は開幕当初と比較すると30年間で6倍となった。また、今シーズンから奈良クラブがJ3に新規参入。現在41都道府県にJリーグクラブが存在する。まだJリーグクラブのない県は福井、滋賀、三重、和歌山、島根、高知の6県となっている。そして、これらの6県全てにJリーグ参入を目指すクラブが存在する。なお、4部リーグに相当する日本フットボールリーグ(JFL)以下のカテゴリに属し、Jリーグ参入を目指すクラブは全国で100以上にものぼるという。
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ボクシング
次代の井上尚弥を狙うスーパールーキー堤駿斗 〜注目される初のタイトルマッチ
「次代の井上尚弥」と期待されプロデビューした超新星、堤駿斗(志成)の初めてとなるタイトル挑戦が迫っている。5月31日、後楽園ホールで堤はフィリピンの実力者、ジェオ・サンティシマと空位のOPBF(東洋太平洋)フェザー級王座を争う。
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ゴルフ
国内メジャーの裏側にあの世界的名コース ~ゴルファー育成支えるスタッフの情熱
ゴルフ界には「コースが選手を育てる」との格言がある。その意味で5月上旬のワールド・サロンパス・カップは記憶に残る大会となった。〝国内メジャー〟と称される四大大会の今季初戦は、茨城県つくばみらい市の茨城ゴルフ俱楽部西コースで実施され、吉田優利が通算1オーバーで優勝した。難しいコース設定に風も相まって、72ホールを終えてアンダーパーの選手はいなかった。レベルの高いセッティングになった背景には、世界最高峰のメジャー大会とコースの存在があった。一昔前、海外のトーナメントに比べて日本のコースは易しいから日本選手の実力が上がりにくいとの説も飛び交っていたほどだ。しかし、ゴルファーたちが国境を超えて戦う現代において、今大会のような世界基準の舞台は地力向上に寄与し、ファンを大いに魅了することが証明された。
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ボクシング
上半期最高のビッグファイトは入場券収入だけで約31億円!!〜今最高に熱いライト級
世界のボクシングファンの視線を集めた中、世界ボクシング協会(WBA)ライト級王者のジャーボンテイ・デービス(米国)が残酷なまでに実力を見せつけた。4月22日、米ネバダ州ラスベガスでの注目の一戦で、ライアン・ガルシア(米国)を7回KOで倒し、無敗のスター対決を制した。チケット収入や視聴ごとに課金されるペイ・パー・ビュー(PPV)の購入数では記録的な数字をたたき出し、いわゆる〝ゼニの取れる〟ファイターであることが改めて証明された。大一番から間もない5月5日には、2年前のひき逃げ事件の判決が言い渡され、予想された刑務所行きを回避。これも追い風になり、強豪ひしめくライト級はナンバーワンの座を巡ってますます熱を帯びてくる。
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サッカー
アーセナルDF冨安健洋の現在地 定位置奪取へ、プレミアで求められる「偽サイドバック」「インナーラップ」の能力
イングランド・プレミアリーグのアーセナルが、名門復活を予感させるシーズンを送っている。4月26日、激しい優勝争いを展開するマンチェスター・シティとの直接対決に1-4で敗れ、19季ぶりとなるリーグ制覇へ正念場に立たされているが、過去6シーズンはいずれも5位以下に沈んでおり、久々に充実期を迎えている。
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フィギュアスケート
固定概念覆す躍進 今季の主役『りくりゅう』が目指す演技
日本スケート連盟の2022―23年シーズンの優秀選手表彰祝賀会が4月26日、東京都内のホテルで行われ、最優秀選手に相当するJOC杯がスピードの高木美帆(TOKIOインカラミ)とともにフィギュア・ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)に贈られた。同一シーズンでグランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権、世界選手権の主要3大会を全制覇する年間グランドスラム達成はシングルも含め日本勢初。フィギュアで日本勢初の世界選手権2連覇を達成した男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)と女子の坂本花織(シスメックス)を抑えての受賞は、今季の日本スケート界の主役が「りくりゅう」だったことを如実に示していた。日本の弱点種目という固定概念を覆した2人。戦いの軌跡を振り返り、来季目指す理想の滑りを探る。
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野球
スワローズOBが球界各所で活躍する裏にある、野村イズムの継承
2021年に球団20年ぶりの日本一、2022年は同29年ぶりのセ・リーグ連覇を達成した東京ヤクルトスワローズ。今シーズンは5月8日現在で4位と苦戦を強いられているものの、ここから巻き返してリーグ3連覇を達成すれば、セ・リーグでは読売ジャイアンツ、広島東洋カープに次いで3球団目の偉業となる。 そのヤクルトは、共に就任4年目を迎えている髙津臣吾監督、池山隆寛二軍監督を筆頭に、首脳陣の大半をチームのOBで固めている。ただし、他球団にもヤクルトのユニフォームに袖を通したことのある監督、コーチは少なくない。