#下町ボブスレー
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「下町ボブスレー」とジャマイカは、なぜ笑顔で写真に収まったのか?
メダル、自己ベスト、4年間の集大成を見せてくれた日本人選手の活躍に沸いた平昌オリンピックで、ひと味違った“注目"を集めたのが、ボブスレー女子2人乗りに出場したジャマイカ代表でした。日本製の「下町ボブスレー」使用を巡る騒動で一躍有名になったジャマイカチームと、大田区の町工場が中心になって進める下町ボブスレーネットワークプロジェクトの物語に迫ります。(文:大塚一樹)
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下町ボブスレーに関するネット情報は、どこまで本当か? 当事者に訊いた
頑張っても結果が出ないということは往々にしてあるが、何故このプロジェクトがこれほど「オモチャ」として話のタネにされるのか。 それはやはり、滑稽であるからだろうと思う。「誰も頼んでもいないソリを勝手に作って、それが使ってもらえないと嘆いている」のはやはり滑稽なのだ。 物事には需要と供給がある。 ボブスレーをやりたい、ボブスレーは素晴らしいと思う人がいて、その人がソリを求めてきたとき、ようやくそこに「ソリの需要」が生まれるのだ。勝手にソリを作って、そのあとで需要を探しても、上手く行かないのは当たり前だろうと思う。 平昌五輪で日本はボブスレーの出場枠を獲れなかった。国内では長野五輪のレガシーであるスパイラルが運営停止となった。滑る人や滑る場所は置き去りのまま、ソリだけ作ってどうしようというのか。プロジェクトの面々にとってはあずかり知らぬところであろうが、このプロジェクトを支援する人々も含めて、どこか順番が間違っていると思わざるを得ない。 スピードスケートの小平奈緒選手がオランダのバイキング社製の新型ブレードを試したとき、感覚的にはダメだと思ったが、タイムは速くなっていたので、このブレードを乗りこなそうと決めたという。道具だけで世界に挑もうというのなら、そのくらいの違いを出せないとダメだろう。 新参の壁を乗り越えるほどの性能を出すか、ボブスレー自体を盛り上げてソリの需要を生み出すか、次の4年は技術自慢・腕自慢とは違うアプローチで日本のボブスレーを盛り上げていってほしい。
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