ジャズのマスコット、ジャズ・ベアーが幼いファン救出のための『正義の一撃』でクリッパーズファンを撃沈
子供相手の『ダーティープレー』に鉄槌を落とす NBAプレーオフの醍醐味は、それぞれの街を代表して戦う選手を地元の熱狂的なファンが支持し、『100%ホーム』という環境を作り出すこと。つまり、ホームコート・アドバンテージにある。本拠地では対戦チームの横暴な振る舞いは決して許されない。たとえ、それがファンレベルの話であってもだ。 4月23日にビビント・スマート・ホーム・アリーナで行なわれたクリッパーズvsジャズの第4戦、タイムアウト中にコート上で開催されたアトラクションで『事件』は起こった。 選ばれたファン数名が巨大なビーチボールの中に入り、ゴールまでの距離を競い合うというアトラクション。ジャズのジャージーを着たファンと、クリッパーズのジャージーを着たファンが選ばれ対決に臨んだのだが、明らかにジャズファンの少年の方が体格で劣る中、先頭を取ったクリッパーズファンは、わざわざ立ち止まって振り返り、ジャズファンのボールを強く突き押す『ダーティープレー』を見せた。 この卑劣な行為にすぐさま反応したのはジャズのマスコット、ジャズ・ベアーだ。クリッパーズファンに向かって猛然とコースト・トゥ・コースト・ダッシュ、ボールの中のファンが転がるほど強く突き飛ばした様子を『abc News』のデジタルプロデューサーがTwitterに投稿した。 Adult @LAClippers fan is a dick to kid in fun quarter-time race.@utahjazz mascot DEE-STROYS him. Kid wins race.#NBAPlayoffs2017 pic.twitter.com/aDlYQwdISR 結果、レースは『ホームコート・アドバンテージ』を得たジャズファンが勝利。ロサンゼルスのステイプルズ・センターであればいざ知らず、ジャズ・ベアーからすれば「俺の庭で好き勝手はさせない」という強い意志表示の表れだったのだろう。 同試合はジャズが105-98で勝利し、対戦成績は2勝2敗のイーブンに。第5戦はクリッパーズのホームで行なわれるだけに、もし試合中のアトラクションにジャズファンが参加する場合は、くれぐれもクリッパーズのマスコット、チャック・ザ・コンドルを怒らせない方が身のためだ。
写真=Getty Images