江宏傑について
名前 | 江宏傑 |
---|---|
生年月日 | 1989年2月22日 |
国 | チャイニーズ・タイペイ |
出身 | 台湾新竹市 |
プロフィール | 2003年にチャイニーズ・タイペイ卓球ジュニア代表に選出され、世界ジュニア卓球選手権では男子団体で2位に入る原動力に。その後、05年の世界ジュニア選手権リンツ大会では男子ダブルスで優勝し、06年に行われた国際卓球連盟ワールドジュニアサーキットファイナルでファイナルチャンピオンに輝いた。
チャイニーズ・タイペイシニア代表選出後、ユニバーシアードではシングル、ダブル問わずに金メダルを獲得し、14年の世界卓球選手権では男子団体で銅メダルを獲得。 これらの活躍に加え、16年のリオデジャネイロオリンピックにも男子卓球団体戦の主力選手として出場。その年の9月に日本卓球のスター選手、福原愛と結婚を発表。17年からは日本卓球リーグ2部の琉球アスティーダと契約した。180センチ、70キロ。 |
10代から頭角を現し、世界ジュニア卓球選手権で2位に
台湾卓球界のスター選手として知られる江宏傑。卓球の強豪国として知られるチャイニーズ・タイペイで生まれ育った江は卓球を始めると、すぐに頭角を現していきました。
卓球界において、最初に江が注目されたのは2003年でした。この年の2月に14歳になったばかりの江でしたが、チャイニーズ・タイペイのジュニア代表に選出されました。早くも国を代表する選手に成長しました。その後に行われた世界ジュニア卓球選手権では主力選手としてチャイニーズ・タイペイの男子団体2位に大きく貢献します。
弱冠14歳にしてチャイニーズ・タイペイの男子卓球界の主戦選手となった江。16歳になった05年、世界ジュニア選手権リンツ大会では男子ダブルスで優勝を飾ります。江にとって初の個人種目での優勝となります。さらに翌06年に行われた国際卓球連盟ワールドジュニアサーキットファイナルでファイナルチャンピオンにも輝きます。
その翌年、17歳になった江は2007年のアジア卓球選手権に初出場を果たします。ここでも男子団体選手として活躍し、チャイニーズ・タイペイの銅メダル獲得に大きく貢献しました。まだ10代にもかかわらず、国際大会でこれだけの成績を残す江は個人戦、団体戦ともに圧倒的な実力を示していきました。
シニア代表で苦戦するも、ユニバーシアードでは無類の強さを発揮
2008年、江宏傑はプロツアー・グランドファイナルに出場すると、21歳以下の男子シングルスで優勝を収めます。長らく団体戦やダブルスでの活躍が目立っていた江ですが、シングルスでのタイトルはこれが初でした。その後、江は09年の夏季ユニバーシアードにもシングルスで優勝、混合ダブルスでも優勝して金メダルを2つ獲得します。
まもなく江はチャイニーズ・タイペイのシニア代表に選出されます。ジュニア時代同様に活躍が見込まれましたが、ここで江は思うような結果が残せず、苦戦を強いられてしまいます。そのため10年から12年までの主要大会で江が活躍することはありませんでした。
江が復活したのは13年でした。夏季ユニバーシアードで江は男子ダブルスで復活の金メダルを獲得すると、団体での銅メダル獲得にも貢献しました。続く卓球ワールドカップでも男子団体を銀メダルに導く大活躍を見せます。江の復活はそのままチャイニーズ・タイペイの活躍にもつながり、卓球大国としての実力を遺憾なく発揮するようになります。
スランプを乗り越え、リオデジャネイロオリンピック出場
スランプを乗り越えた江宏傑。そうなればもともとのスキルの高さも相まって、江は国際大会で無類の強さを発揮するようになります。復活ののろしを揚げた13年はドバイで行われたITTFワールドツアーでも男子ダブルスで銀メダル、釜山で行われたアジア卓球選手権では男子団体を銅メダル獲得にもそれぞれ江は主力選手として活躍を収めました。
14年には東京で行われた世界卓球選手権の団体戦では江の活躍もあり、チャイニーズ・タイペイ代表は準決勝まで進みますが、ここで中国代表に敗れて銅メダルに終わりました。しかし、翌15年はまさにチャイニーズ・タイペイのメダルラッシュとなりました。江が得意とする夏季ユニバーシアードでは男子ダブルスで金メダル、混合ダブルスで銀メダル、そして男子団体で銅メダルと一つの大会で3種類のメダルを獲得します。さらにアジア卓球選手権でも男子団体で銅メダルを受賞します。
リオデジャネイロオリンピックを前年に控えたこの年にこれだけの大活躍を収めた江。こうなると選出されるのは当然ですが、結果も要求されることになります。しかし、初のオリンピック出場となった16年のリオデジャネイロオリンピックはメダルには惜しくも届かず悔しい思いをしました。
福原愛との結婚で注目度アップ。日本卓球リーグにも所属
リオデジャネイロオリンピック終了後、江宏傑は地元台湾だけでなく、日本のメディアにも注目されるようになります。それは江自身の結婚が大きな理由となりました。
江のお相手となったのは福原愛。日本卓球界のスター選手で、銅メダルを獲得した実力派選手と交際し、さらに結婚を発表したことで日本のメディアにも江の存在は大きく知れ渡るようになりました。
ちなみにオリンピック開始前、江は台湾にあるTCB Bank、さらにドイツのTCCハーゲンという2つのチームに所属していましたが、17年より日本卓球リーグ2部の琉球アスティーダに2年契約で加入し、現在は日本でプレーしています。