事の発端になった週刊誌報道では、不倫の証拠となるホテルを出入りする写真だけでも衝撃を受けたが、五輪金メダル候補でANAや味の素をはじめそうそうたる企業の広告にも出演し年収が一部メディアでは億にも届いていると言われている超一流選手が、1000万円を超える高級車を使って足立区にある休憩4600円のラブホテルで逢瀬を重ねていた事に驚かされた人も多いだろう。しかも自らが航空会社と契約していながら、お相手も某航空会社CAとの報道もある。

これは2008年、年俸2億円近くを稼いでいた某一流野球選手の不倫報道を思い出させた。お相手の女性は、政治家との不倫で謹慎し復帰後間もない有名フリーキャスター。この2人が五反田の宿泊9800円のラブホテルに行ったところを激写され、この野球選手は生え抜きの人気選手で引退後は球団幹部候補だったにも拘らず、翌シーズンにはトレードで地方球団へ。このキャスターは2回目の不倫ということで世間の非難も激しく番組を即降板させられ、その後引退している。


VICTORYでは今年5月にすでにこのような事態が表面化することを危惧し、「瀬戸大也の賭け~コーチ変更と五輪延期の吉凶」という記事を出していた。
ここでは少年時代から薫陶を受けていた瀬戸が、突然コーチの首を切り、その後釜に同級生だったコーチを据えた事実と、あくまでも噂として遊びが過ぎる瀬戸の姿勢からひずみが生まれたことを触れた。
水泳関係者によると、この元コーチは瀬戸の遊び癖を修正しようと思っていたが、瀬戸にはまったく聞き入れず関係が壊れていったのが真相だという。

瀬戸のこのような行動は今に始まったことではない。リオ五輪直後に1000万円を軽く超える高級車を購入。夜の街でも派手に飲み歩いており、水泳関係者の評判は決して良いものではなかった。しかもその資金はタニマチに出してもらったものとの噂も水泳関係者の間では囁かれていた。
東京五輪で金メダル候補筆頭として挙がっていた瀬戸は今回の報道で、五輪への出場権は確保しているものの、練習すらままならない状況に追い込まれ、早くも金メダルに黄色信号が灯った。この不倫を誰がリークしたのか。選手やOBなど水泳関係者は瀬戸の素行を知っているのでリーク元になっている可能性は高いが、恐らくもう少し近い人間だろう。コーチが変わったことで、遊びに関して足枷がなくなり、たがが外れたことを憂慮した人物ではないか。


メディア関係者によるとこの不倫報道は当初、東京五輪が2020年に開催され金メダル獲得など好成績を上げた後に、情報を出したかったようだ。

それはなぜか。最近日本のマスコミが異常な処罰感情を煽り、それに流され、自粛警察のように正義を振りかざして怒りの声を上げてしまう国民性を利用して雑誌の売り上げ部数やテレビの視聴率を稼ごうと画策していた人々がいたことは容易に想像がつく。
しかし東京五輪が1年延期となり、それまで遊びはすれど、不倫関係が続いているかも確実ではなく、しかも侘しいラブホテルへの出入りという画になる写真を撮ることができたためコロナ報道が少し落ち着いたこのタイミングで世に出たようだ。コロナ禍で部数をやや取り戻した週刊誌が、コロナ報道が落ち着きまた部数が落ちてしまうところを瀬戸大也に助けてもらった構図だ。


最近、芸能人やお笑い芸人の不倫報道が数多くみられ、世間からも完膚なきまで叩かれる現状を目の当たりにしているはずなのに、なぜ瀬戸大也は“自分は大丈夫”だと思っていたのだろうか。試合があれば報道され、テレビやCMなど様々なメディアに出演し、顔をさらしているのに。まだ26歳。これから長い人生を妻と2人の子供と暮らしていくには根本的に矯正していくしかない。

有名アスリートや政令指定都市に本拠地を置く球団の中心選手、超有名力士などメディアの担当記者たちの間で不倫が公然の秘密となっている人たちはまだまだいる。取材対象者との関係を少しでも良くし、様々な情報を仕入れたり取材に協力してもらうために不倫の情報を持っているが黙殺している担当記者たちは今回の件をどのように思うのだろうか。不倫ネタを出して担当記者としてだけではなく、新聞社もしくはテレビ局としてももう2度と取材ができなくなり最悪の場合所属団体からも出入り禁止のリスクがありながら、一時的なある種の特ダネを追い求めるか、黙殺し共存共栄で長期的な関係性を保って取材し続けるか。この問題で記者としての矜持を求めるのは酷な話か。


時代はもう令和。アスリートとして圧倒的な成績さえ残せばどんな生活をしても良いんだという時代は終わり、国費はもちろん様々なスポンサーが存在し利害関係がより複雑になっている現状だからこそ競技イメージ全体が下がるような行動を慎み、品行方正に生きなければならない。品行方正といっても、倫理上反することはしない、警察のご厄介にならないといった基本的なことで十分ではある。このくらいできなければ引退後、一般社会で生活することはできないと肝に銘じたほうが良い。

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瀬戸大也の賭け~コーチ変更と五輪延期の吉凶

競泳ニッポンで、五輪の金メダルに一番近いとされる男子の瀬戸大也(ANA)に関して4月下旬、衝撃的な報道が駆け巡った。小学生時代から指導を受けていたコーチと関係を解消することが明らかになったのだ。東京五輪が近づきつつあるこのタイミングでの決断は大きなサプライズ。新型コロナウイルス感染拡大の影響によって五輪が1年延期になったこととの関連性も指摘され、波紋を広げている。

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VictorySportsNews編集部