#国別対抗戦
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フィギュアスケート
固定概念覆す躍進 今季の主役『りくりゅう』が目指す演技
日本スケート連盟の2022―23年シーズンの優秀選手表彰祝賀会が4月26日、東京都内のホテルで行われ、最優秀選手に相当するJOC杯がスピードの高木美帆(TOKIOインカラミ)とともにフィギュア・ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)に贈られた。同一シーズンでグランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権、世界選手権の主要3大会を全制覇する年間グランドスラム達成はシングルも含め日本勢初。フィギュアで日本勢初の世界選手権2連覇を達成した男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)と女子の坂本花織(シスメックス)を抑えての受賞は、今季の日本スケート界の主役が「りくりゅう」だったことを如実に示していた。日本の弱点種目という固定概念を覆した2人。戦いの軌跡を振り返り、来季目指す理想の滑りを探る。
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フィギュアスケート
キーガン・メッシング最後の世界選手権、高祖父が眠る日本で魅せたラストダンス
縁とは不思議なものだ。フィギュアスケート男子で2018年平昌、22年北京の両五輪に出場したカナダのキーガン・メッシングのことである。グランプリ(GP)シリーズで2度表彰台に立ち、カナダ選手権を2連覇、今年の四大陸選手権では銀メダルを獲得した実績もさることながら、世界屈指ともいえるスケーティングスピードと、そのスピードを生かした豪快なジャンプ、アイスショーではバックフリップを軽々と決めるエンターテインメント性で日本にも多くのファンを持つ。そんな人気スケーターの現役最後の世界選手権となったのが祖先の眠る日本。3月25日までさいたまスーパーアリーナで開催された大舞台では7位という結果以上に観客を大いに沸かせた。