上杉/韓組 課題は「戦略」
男子テニスツアーの下部大会である慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2017(日本/神奈川県、ハード、ATPチャレンジャー)は1日、J・デ=ルール(ベルギー)/ L・サビル(オーストラリア)組に4-6, 2-6のストレートで敗れた予選勝者の上杉海斗/ 韓成民組がインタビューに応じた。 予選2試合を勝ち抜いてこの試合に臨んだ上杉/ 韓組は、第1セット序盤でゲームカウント4-1とリードを広げるも、3度のブレークを許してこのセットを落とす。第2セットも自身らのミスが先行し、ストレートで敗退となった。 試合を振り返った上杉は「序盤リードしていただけあって、やっぱりそこから取りきれなかったというのが、もったいなかった。負けてはしまったんですけど、予選を勝ち抜いて本戦に進出して、手応えや学んだことは多くあった試合ではありました」とコメント。 韓も「第1セットを取っていれば、どうなっていたかわからない試合だったと思う。この大会を通じてプロと戦って勝つ自信がついた。もっともっと上を目指して二人でやっていきたいなと思います」と前向きに話した。 上杉は慶應義塾大学テニス部の主将、韓は副将を務めており、同部の主力として活躍している。ペアを組んでチャレンジャー大会に出場するのが今回が初の両者は、自身らの課題について「戦略」と口を揃えた。 「技術よりは、戦略が必要かなと感じた。だんだん上に上がってがっていくにつれて、相手のプレーの隙が少なくなっていく。細かいショットとかをもっともっと丁寧に、隙なく続けてやれるようになれば、さらに上を狙っていけるかなと思います」と上杉。 「自分たちがもっと攻撃パターンを増やすことができれば、取れるポイントも増える。そこができれば上のレベルの選手にも勝てるようになると思います。」と韓も続けた。 今大会の運営は学生スタッフによって行われており、今回から新たに女子ITF25,000ドルの大会も加わる。 自身らで作り上げる慶應チャレンジャーについての思いを聞くと、上杉は「やっぱりどの大会よりも、特別な感情がある。(テニス部の)みんなが作ってくれた大会で、こんなに大勢の前でできるというのをすごく誇りに思う」とコメント。 また、韓は「同期・後輩たちが運営してくれる中で、プレーをできたことに感謝している。外国人選手たちに聞いてもこの大会は優しいっていうコメントをたくさんもらった。選手たちが不便なく、困らないように細かいところまで考えて、運営をしているのがこの大会の魅力だと思う。自分は運営にまわるので、選手たちをサポートして最後までやり遂げたい」と話した。 シングルス1回戦で前週の島津全日本室内テニス選手権大会(京都チャレンジャー)でチャレンジャー初優勝を飾った世界ランク186位の内山靖崇を破る金星をあげた上杉は、2日のシングルス2回戦で第6シードのR・ベーメルマンス(ベルギー)と対戦する。 世界ランク153位の格上と対戦することにプレッシャーは感じないという上杉は「どんどん上を狙って、ここで満足せずに次も思い切ってやっていきたいです。こっちが挑戦者なのでとにかく思い切ってやるだけです」と意気込んだ。 インタビューに応じた(左から)韓成民と上杉海斗
(左から)韓成民と上杉海斗