西岡良仁 ナダルに善戦も敗退
男子テニスツアーのアビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)は2日、シングルス準々決勝が行われ、予選勝者で世界ランク86位の西岡良仁は第2シードのR・ナダル(スペイン)に6-7 (2-7), 3-6のストレートで敗れるも、元世界ランク1位を追い込む善戦を見せた。 この日、西岡はナダルと互角に打ち合い、第3ゲームでチャンスをものにしてブレークに成功。しかし、第7ゲームでナダルに与えたブレークポイントをしのげずゲームカウント4-4に追いつかれ、タイブレークの末に第1セットを落とす。 第2セットはナダルの足を止めるバックハンドのアングルショットを決めるなどで、先にブレークする好スタートを切ったが、直後にブレークバックを許すとギアを上げてきたナダルの勢いを止めることが出来ず、ストレートで敗れた。 21歳の西岡は予選1回戦でT・カムケ(ドイツ)、予選2回戦でR・ハリソン(アメリカ)を下して予選を突破。本戦では1回戦で第7シードのJ・ソック(アメリカ)を逆転で破ると、続く2回戦で世界ランク79位のJ・トンプソン(オーストラリア)に勝利し、ATP500大会で初のベスト8進出を果たしていた。 今シーズンは、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で大会初勝利をあげ、続くメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)とデルレイ・ビーチ・オープン(アメリカ/デルレイ・ビーチ、ハード、ATP250)でも初戦を突破した。 一方、勝利したナダルは準決勝で第3シードのM・チリッチ(クロアチア)と対戦する。チリッチは同日の準々決勝でS・ジョンソン(アメリカ)と対戦する予定だったが、ジョンソンが棄権を申し入れたため、チリッチが労せず準決勝へ駒を進めた。 元王者のナダルは今年の全豪オープンでR・フェデラー(スイス)に敗れるも準優勝を飾っている。
ナダルに善戦も敗れた西岡良仁