日比野 準Vも復活印象付ける
女子テニスツアーのALYA マレーシア・オープン(マレーシア/クアラルンプール、ハード、インターナショナル)は5日、シングルス決勝が行われ、世界ランク106位の日比野菜緒は同158位のA・バーティ(オーストラリア)に3-6, 2-6のストレートで敗れ準優勝に終わったが、復活を印象付けた。 現在22歳の日比野は、2015年のタシケント・オープン(ウズベキスタン/タシケント、ハード、WTAインターナショナル)でツアー初優勝を果たし、世界ランキングでは2016年の1月に自己最高の56位を記録。同年のタシケント・オープンは2連覇とならなかったが、2年連続で決勝へ駒を進めた。 しかし、今シーズンはシングルスで思うような結果を残すことが出来ず、今大会まで本戦で勝利することが出来なかった。 そして、1回戦でM・ザネブスカ(ウクライナ)を下して今季初勝利をあげると、2回戦では第1シードのE・スイトリナ(ウクライナ)の棄権により思わぬ形で8強入り。その後、準々決勝で予選勝者のL・カークホーブ(オランダ)、準決勝でM・リネッタ(ポーランド)を下して、自身3度目のツアー決勝進出を果たした。 迎えた決勝戦、バーティの安定したストローク戦に押された日比野は第2ゲームでブレークされ、ゲームカウント0-3とリードを許す。第6ゲームでは30-30の時点で強い雨が降り始めた影響で一時中断。再開後の第6ゲームはサービスキープしたが、第1セットを落としてしまう。 第2セットはバーティに主導権を握られ1時間13分で力尽きたが、第6ゲームではバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めて観客を沸かせ、今大会でかつての力を取り戻し始めた。 その他の日本勢では尾崎里紗が第8シードのC・ブユカカイ(トルコ)、加藤未唯が第2シードのC・スアレス・ナバロ(スペイン)を破るシードダウンで初戦を突破したが、ともに2回戦で敗れた。 一方、日比野を破った20歳のバーティは、ツアー初優勝を飾った。
復活を印象付けた日比野菜緒