ブルズを離れたデリック・ローズ、ニューヨークでの単身赴任生活を1年で切り上げ、来シーズンはバックスでプレー?
尊敬するジェイソン・キッドの下でのプレーに興味 レギュラーシーズンも残すところ1カ月あまり。プレーオフ進出チームが決まり始めるこの時期、オフにフリーエージェントになる選手の周辺が慌ただしくなり始める。 東カンファレンス12位のニックスは8位ブルズと5.5ゲーム差。可能性はゼロではないが、オールスターの中断期間が明けた後もチーム状況は一向に改善されず、ブルズ、ヒート、バックスとの8位争いから脱落しつつある。そんな中、ニックスではデリック・ローズの去就が注目を集めている。 ニックス残留を希望しているという報道もあったが、尊敬するジェイソン・キッドが指揮を執り、家族が住むシカゴからさほど遠くないミルウォーキーに本拠地を構えるバックスへの移籍に関心を示しているようだ、 3月8日に敵地でバックスと対戦したローズは、93-104で敗れた試合前、『New York Post』に対し「ここをホームのように感じている」と語った。 「シカゴから1時間半くらいしか離れていないし、家族にとってもアクセスしやすい。ただ、家族はほとんど試合を見に来ないけれどね」 家族は現在も慣れ親しんだシカゴで暮らしており、ローズは現在ニューヨークに単身赴任中。4歳の息子と離れての生活は決して愉快なものではないだろう。家族の存在を最優先してバックス入りに関心を持っているのかと思われたが、ローズは現役時代のキッドのプレーを見て育ったと言う。 肝心なのは、バックスがローズの獲得に関心を持つかどうか。今シーズンは211cmのヤニス・アデトクンボがポイントガードの役割もこなし、1試合平均23.3得点、8.7リバウンド、5.5アシスト、1.7スティール、2.0ブロックと各部門でチームトップのスタッツを残している。 このまま司令塔として起用し続け、対戦相手とのミスマッチを有効に生かすというのも一つだが、ポイントガードを専任のスペシャリストに任せ、オールスターに選出されるまでに成長したアデトクンボを本来のスモールフォワードで起用すべきという意見もある。 シーズン開幕前の期待に応えられていないローズにキッドが手を差し伸べるかは分からない。だが、ブルズに復帰するよりもバックス移籍のほうが可能性が高い。様々な環境を考慮すれば、バックスが最良の選択肢と言えそうだ。
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