レイカーズの新たなGMに就任したロブ・ペリンカ、『名門復活』に向けて最初に放つ一手はコービー・ブライアントの入閣
コービーもレイカーズ再建への手助けに前向き レイカーズの新GMに抜擢されたロブ・ペリンカは、これまでコービー・ブライアントを筆頭とするスーパースターを担当してきた大物代理人だ。そのペリンカは、レイカーズ再建プロジェクトを成功に導くため、引退して第二の人生を送っているコービーに協力を要請したことを明かしている。 3月10日に開かれた就任会見の席にはコービーも姿を見せた。集まった記者から今後コービーがチームに何らかの形でかかわる可能性を質問されたペリンカは「もちろん、コービーにも加わってもらいたい。その話は彼にも伝えてある。彼は『レイカー』に関することなら100%サポートしてくれる」と自信満々で答えた。 数多くの顧客を抱えていたペリンカは、当然ながら人心掌握術にも長けている。就任会見では、同席したコービーに最大級の賛辞を送った。 「芸術にとってのミケランジェロのように、音楽にとってのベートーベンのように、そして戯曲にとってのシェークスピアのように、コービーは私にとって掛け替えのない友人なんだ」 これだけのラブコールを受けて、コービーもまんざらではない様子。バスケットボール運営部門代表のマジック・ジョンソン、ペリンカ、コービーの3者は、近日中にミーティングする予定となっている。 もっとも、シーズン真っ最中だというのに若手中心で再建を目指すチームではなく、フロントばかりが注目されるのは、レイカーズにとって好ましいことではない。それでもこの3人が組んだことで、大物選手の獲得が容易となったのは言うまでもない。 ジョンソンは今シーズンのトレードデッドライン数日前、カリフォルニア州出身のポール・ジョージ獲得を狙い、ペイサーズに直接トレードを打診したと言われている。コービーは現役時代から選手のリクルート活動にも積極的に関与していただけに、今オフの補強にも『即戦力』として期待できる。 指揮官ルーク・ウォルトンが自身の哲学を若手に植え付けている今シーズンを『ホップ』と形容するならば、改革したフロントが動き出す今オフが『ステップ』にあたる時期。最終的にチームが『ジャンプ』して、再びNBAのトップチームになれるかどうかは、フロントと現場の意思疎通と目標の共有が欠かせない。ただ、この面子を見るだけで期待は高まるばかりだ。
写真=Getty Images