写真=Getty Images
クロスオーバーを世に広めたティム・ハーダウェイ「アイバーソンじゃなく俺がオリジナル」
伝説として語り継がれる『キラー・クロスオーバー』の誕生 『クロスオーバー』とは、オフェンス時にボールを持つ選手が左右の動きでディフェンスを揺さぶり、マークを振り切るプレーを指す。現役NBA選手で屈指の使い手は、キャバリアーズのカイリー・アービングだろう。持ち味の敏捷性と高いハンドリング技術で相手を翻弄する姿に圧倒される試合も少なくない。 時計の針を少し戻すと、『クロスオーバー』といえばアレン・アイバーソンを思い浮かべるファンも多いはず。だが、元祖を挙げるならば、やはり『キラー・クロスオーバー』を武器にウォリアーズなどで活躍したハーダウェイしかいない。ハーダウェイもNBAで一世風靡した自分の『必殺技』には相当な自負があるようで、『クロスオーバー=アイバーソン』という風潮に納得がいかなかった様子。 最近収録された『NBA.com』のスコット・ハワード・クーパーとのインタビューでも「オリジナルは俺だ」と語っている。 「最近は『クロスオーバー』というとアレン・アイバーソンを想像する人が多いようだが、一つ言いたい。アレン・アイバーソンは『クロスオーバー』を受け継いだ選手。俺の『クロスオーバー』がオリジナルの『キラー・クロスオーバー』だ。皆が俺の動きを真似て、俺の『キラー・クロスオーバー』を完璧に自分のものにしようとしているんだ。あれは俺のスキルだ。自分がそれまでになかったユニークなスタイルをNBAにもたらしたんだ」
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