セルティックスのジェイレン・ブラウン、ルーキーへの慣例イタズラ『ポップコーン・テロ』の洗礼を浴びる
愛車の中がポップコーンで埋め尽くされる MLBでは、1年目の選手の衣服を試合中に取り換え、ド派手かつ恥ずかしいコスチュームに着替えさせられる『ドッキリ仮装』の慣例がある。メジャー挑戦した日本人選手の多くもこの洗礼を受けた。同じようにNBAでも、新人選手に対する慣例が存在するのだが、それは仮装よりも厄介なものだ。 3月16日のティンバーウルブズ戦後、この慣例の犠牲になったのはセルティックスの新人、ジェイレン・ブラウン。117-104で勝利した試合後、ホームアリーナTDガーデンの駐車場にやってくると、すぐに車内の異変に気がつき、その画像をInstagramに投稿している。 Good one ! I was gone watch a movie tonight anyway .. who need some ?? Tonight ? I gotchu Jaylen Brownさん(@fchwpo)がシェアした投稿 - 2017 3月 15 7:50午後 PDT なんと、車内中がポップコーンで埋め尽くされていたのだ。笑うほかない光景を前に、ブラウンは「どっちにしても今夜は映画を観るつもりだったんだけど、ポップコーンが欲しい人がいればあげるよ!」というメッセージを付けて画像を投稿した。 『古き良きしょーもないアメリカ』らしい伝統だが、この『ポップコーン・テロ』の被害を受けた選手は意外にも多い。2014年にはジャズのルディ・ゴベールが被害に遭った様子を『KSL Sports』が収めている。困り果てた様子で「何かやられそうな予感はあったんだよね」と肩を落とすゴベールの様子からは哀愁が感じられた。 その1年前の2013年には、当時キャバリアーズのルーキーだったディオン・ウェイターズが被害に遭い、『Fox Sports』が伝えている。 ゴベールとウェイターズに共通していたのは、練習後のおやつであるドーナツを買っていくという『新人の任務』を忘れたことへの懲罰だった。ブラウンが新人の仕事をさぼったかどうかは分かっていないが、これもNBA選手が通る道。今の日本で大量の食べ物を粗末に扱う『イタズラ』をすれば大問題になりかねないが、ジョーク好きなアメリカならではの『慣例』ということなのだろう。 MLBでは大物日本人選手も『妙な仮装』をさせられ、チームに馴染んでいった。NBAでも1年でも早く日本人プレーヤーが活躍するようになり、ドーナツを買い忘れてこの『洗礼』を浴びてもらいたいものだ。
写真=Getty Images