内山靖崇、日本に貴重な勝利
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対フランス(日本/東京、ハード)は最終日の5日、シングルス第2試合で内山靖崇が気迫あるプレーを見せ、貴重な1勝をあげて幕が下りた。 初日にダニエル太郎と西岡良仁、2日目には杉田祐一/ 内山組が敗れ、日本は最終日のシングルス2試合を残して1回戦敗退が決定していた。 そして、最終日のシングルス第1試合で西岡はN・マウー(フランス)と対戦したが、左腕の負傷により途中棄権を余儀なくされた。 この重い空気を打ち破ったのが内山だった。日本の敗退は決まっていたが、この日サービスが好調の内山はPH・エルベール(フランス)に対し、第1セットでファーストサービスが入った時に80パーセント、セカンドサービスの時には100パーセントの確率でポイントを獲得。 その勢いは第2セットに入っても衰えず、試合を通してエルベールに1度もブレークチャンスを与えず、見事勝利を手にした。 内山は自身のツイッターで「チームの敗戦は本当に悔しかったですが、最後にシングルスに出るチャンスを貰って勝てて良かったです」と手応えを得ていた。 エースの錦織圭が欠場、さらにR・ガスケ(フランス)ら強豪のフランスに1勝4敗と課題を残した日本は、9月のプレーオフ(入れ替え戦)でワールドグループ残留をかけて戦う。 日本とフランスの組み合わせは、以下の通り。 【大会1日目】 ・シングルス第1試合:ダニエル太郎 2-6, 3-6, 2-6 R・ガスケ ・シングルス第2試合:西岡良仁 3-6, 3-6, 4-6 G・シモン(フランス) 【大会2日目】 ・ダブルス第1試合:杉田祐一/ 内山靖崇 3-6, 4-6, 4-6 PH・エルベール/ N・マウー 【大会3日目】 ・シングルス第1試合:西岡良仁 1-6, 1-1 ret N・マウー ・シングルス第2試合:内山靖崇 6-4, 6-4 PH・エルベール デビスカップは、初日に各国1位の選手と2位の選手によるシングルスをそれぞれ行う。2日目にダブルス1試合、最終日の3日目は両国1位と2位同士のシングルス2試合の合計5試合が行われ、3勝した国が勝利する。
1勝をあげた内山靖崇