51回目を数える2016年シーズンのスーパーボウルは、テキサス州ヒューストンにあるNRGスタジアムで開催される。

 レギュラーシーズンを圧倒的な強さで勝ちアメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)の1位となったニューイングランド・ペイトリオッツは、プレーオフも危なげなく勝ち上がりAFCの王者となって、2年ぶりのスーパーボウル進出を決めた。

 一方、ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)の代表となったアトランタ・ファルコンズは、レギュラーシーズンを11勝5敗としてプレーオフ第2シードを獲得した。3シーズンぶりに進出したプレーオフでは、第3シードのシアトル・シーホークス、第4シードのグリーンベイ・パッカーズを破り、18年ぶり2回目となるスーパーボウル進出を勝ち取った。

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 大会開催前にはトランプ大統領によるイスラム圏7カ国入国禁止の大統領令を受けた影響で騒動が巻き起こった。ペイトリオッツのマーテラス・ベネットは「ペイトリオッツが勝利しても、おそらくホワイトハウスへは行かないだろう」と優勝後の表敬訪問をあらかじめ拒否するコメントを残したり、トランプ大統領と長年に渡り親交のあるペイトリオッツのトム・ブレディが「政治的な話はしない」と記者団を制したりする場面があった。また、ハーフタイムショーでは反トランプを唱えていたレディー・ガガが出演することもあり、例年とは雰囲気が違う異様な盛り上がりを見せている。

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 肝心のゲームの見どころは、ペイトリオッツの守備とファルコンズの攻撃、どちらが勝るのかというところになる。最強の矛を持つファルコンズはレギュラーシーズンの平均得点を33・8とし、リーグ1位の攻撃力を誇っている。対するペイトリオッツは平均失点を15・6とし、リーグ最少失点となる最強の盾を持つチームだ。

 世界200カ国以上に中継され、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグ決勝よりも視聴者数が多いと言われる世界最大のスポーツイベント開催まで、残すところあとわずか。第51回スーパーボウルは、日本時間6日8:30キックオフとなっている。


VictorySportsNews編集部