錦織プロ10年目 試練迎える
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は29日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードの錦織圭は世界ランク40位のF・フォニュイーニ(イタリア)に4-6, 2-6のストレートで敗れ、2年連続のベスト4進出とはならなかった。プロ10年目の錦織とって、今季はシーズン序盤で試練を迎えている。 2017年はブリスベン国際( オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で準優勝、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ではR・フェデラー(スイス)と死闘を繰り広げた。 それからはメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)の5連覇を狙わず、今年はクレー2大会へ出場するスケジュールに変更。アルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、レッドクレー、 ATP250)では準優勝を飾ったが、翌週のリオ・オープン(ブラジル/ リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)はまさかの初戦敗退。 今季最初のマスターズであるBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)はJ・ソック(アメリカ)に惜敗、そして現在開催中のマイアミ・オープンでは身体が悲鳴をあげた。2年連続のベスト8進出を果たしたが、4回戦で左膝を負傷、準々決勝では痛めていた右手首が影響して万全の状態で戦うことが出来なかった。 マスターズ初優勝が期待されたが思わぬ形でマイアミ・オープンに幕がおり、メンフィス・オープン以降タイトル獲得に手が届いていない錦織は試練を迎えている。 次回は、4月24日から開幕のバルセロナ・オープン(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)に出場予定。 5月は7日からのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)、14日からのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)のマスターズ2大会、そして28日から開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で四大大会初優勝を狙う。
マイアミOP準々決勝敗退の錦織