『ヤング・レイカーズ』を預かる辣腕GMロブ・ペリンカ「今後のプランは『ルービック・キューブ』みたいなもの」
ドラフトの結果次第で柔軟にプランを変更すると発言 レイカーズのGMに就任したばかりのロブ・ペリンカにとって、差し当たりの重要事案は2017年のNBAドラフトに伴う意思決定だ。 今年のドラフト指名順を決めるロッタリー(抽選)は5月16日に行なわれる予定で、今シーズンもプレーオフ進出を逃したレイカーズはドラフト全体1~3位指名権までを決めるロッタリーに回る(4位以下はレギュラーシーズン中の勝率が低いチームから順に割り当てられる)。 以前成立させたトレードに伴い、もし全体4位以下の指名権になれば、レイカーズの1巡目指名権はセブンティシクサーズに譲渡される約束になっている。再建プランを進めているレイカーズにとって、将来有望な若手を指名するチャンスを逃すのは痛手だが、辣腕代理人としての顔も持つペリンカは「プランがある」と明言している。 4月13日に行なわれた今シーズン最後の会見に出席したペリンカは、ドラフト指名権に関する質問に対し「どういうシナリオになっても対応できるだけの準備をしないといけない」と答えた。 「もしロッタリーの結果が我々が望むものなら、ドラフトでの『アタックプラン』がある。もしチームが望む形にならなかったとしても、プランを用意している。1巡目指名権がなくても、最終的な目的地にたどり着くための方法をね」 ペリンカがどういうカードを切るかは分からないが、ロッタリーで1~3位指名権を逃したとしても、球団社長に就任したマジック・ジョンソンがトレード期限日に成立させたルー・ウィリアムズを含むトレードにより、レイカーズはロケッツから2017年ドラフト1巡目指名権を譲り受けている。これがペリンカの余裕の根拠なのだろう。会見では「すでに1巡目指名権を獲得した状態だ。2018年の1巡目指名権も保持している」と話した。 またペリンカは、チームを再建し、再び優勝まで導く過程についても「ルービック・キューブのようなもの」と独特な言い回しで説明している。 「すべての面を同じ色のブロックで合わせないといけない。それには数千通りの方法があるが、最終的には全面を同じ色のブロックで合わればいい。指名権を獲得できるかもしれないし、できないかもしれない。いずれにしても、完璧な状態にするまで続けるしかない。それこそ我々が日々行っていることで、そのために様々なことを分析し、検討している」
写真=Getty Images