クリス・カーターは、ブルワーズに所属していた昨シーズン、160試合に出場して41本の本塁打を放ち、キャリア初の本塁打王に輝いた。バットにボールが当たりさえすれば、飛距離の出る選手なのだが、その確率は決して高くない。誰よりも多くのホームランを放っていながら、昨季の打率は.222であり、206三振という数字はリーグワーストの記録でもある。

 ホームランだけでなく、三振の数も多いカーターは、年俸300万ドル(約3億3700万円)と50万ドル(約5600万円)のサイニングボーナスを受け取る。また、打席数に応じた出来高が設定されるという。

 だが、新天地ヤンキースでレギュラーが保証されている訳ではない。ファーストの守備にも難があるとされるカーターは、DHで起用される可能性もあるが、ヤンキースにはすでにセントルイス・カージナルスからマット・ホリデイ(37歳)が加入しており、DHの一番手は、昨季打率.246のベテランが務めることになる見込みだ。

 現チームに欠けている長打力を補うために獲得されたナショナル・リーグ本塁打王。昨季アメリカン・リーグ東地区で4位に終わった名門を浮上させるためにも、まずは定位置をつかみとりたい。

【ニューヨーク・ヤンキーズ】(New York Yankees)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークを本拠地とするメジャーリーグベースボール(MLB)のチーム。1901年創設、ワールドシリーズで史上最多27回の優勝を誇る名門。かつては、松井秀喜が活躍。現在は田中将大が所属することでも知られる。


VictorySportsNews編集部