ピンチをチャンスに変えたジャズ、クリッパーズとの死闘を制し、6年ぶりにカンファレンス準決勝進出
ゴベールのファウルトラブルがプラスに転じる プレーオフ第1ラウンド、クリッパーズとジャズの第7戦はジャズが104-91でクリッパーズを下し、6年ぶりに2回戦進出を決めた。 24-24と同点で迎えた第2クォーター、ジャズは残り10分のところで、大黒柱のルディ・ゴベールが3つ目のファウルを犯しベンチに下がる。だがこの緊急事態にバックアップを務めるデリック・フェイバーズが出場してすぐに得点を決めて、鉄壁の守りを披露した。一方のクリッパーズはセカンドユニットがコートに立った5分弱の間に3つのターンオーバーを犯し、ディアンドレ・ジョーダンがアリウープをミスするなど散漫なプレーが目立つ。 残り5分、ジョージ・ヒルのジャンプショットで41-30と点差を2桁に乗せたジャズは、46-39とリードして前半を折り返し、後半にはさらに勢いを増す。激しいディナイでプレッシャーをかけ、1対1で突破を許さずチャンスを作らせない。ショットクロックギリギリで放つシュートをゴベールがブロックするなど、リーグナンバー1の守備力を発揮した。 残り7分33秒、素早いヘルプでクリス・ポールのドライブを止めると速攻を展開。ボリス・ディーオウが3点プレーとなるレイアップを沈め61-46とリードを広げた。クリッパーズはタイムアウトを要求するも立て直せない。リズムの悪いシュートはリングに弾かれ、ジョーダンもフェイバーズの前にオフェンスリバウンドを奪えない。 残り4分25秒、ジョージ・ヒルがイージーシュートを外してしまうが、自らリバウンドを拾いヘイワードの3ポイントシュートに繋げ、68-48と点差を20に乗せた。 Oh. G. ??#UTAatLAC pic.twitter.com/AUIbianVKR クリス・ポール「チームの命運は自分たち次第だった」 63-79と大量ビハインドを背負って最終クォーターを迎えたクリッパーズは、ポールを最初から投入し、攻撃的な布陣で勝負に出る。トランジションを早め、ジャマール・クロフォードが連続でゴールを奪う。ジワジワと点差を詰めていき、残り3分28秒、当たりのなかったJJ・レディックが3ポイントシュートを沈めて、90-98とようやく点差を1桁に戻した。 だがクリッパーズの反撃もここまで。ジャズはノーマークを作りヘイワード、ヒルが落ち着いてジャンプショットを決める。ジョーダンへのシュートファウルが功を奏し、クリッパーズは失速。ファウルゲームにすら持ち込ませずに、最終スコア104-91でジャズがクリッパーズを退けた。 要所で大事なシュートを連続で沈め、ゲームハイの26得点を挙げたヘイワードは「チームは辛い時期を経験してきた。25勝しかできなかったシーズンもあったけど、今シーズンの成績、そしてシリーズを勝ち上がれたことに満足している」と喜びを表した。 もっとも、殊勲の選手を一人挙げるとしたらフェイバーズだ。ベンチからの出場で17得点11リバウンドと、ゴベールの穴を見事に埋めた。 クリッパーズはここでシーズン終了。ブレイク・グリフィンの穴を埋める働きを見せてきたポールだったが、最後の最後で13得点と低調に終わった。「チームの命運は自分たち次第だった。でも負けた。終わりだよ」と落胆の色は隠せなかった。 ジャズにとってプレーオフ1回戦突破は2009-10シーズン以来となる出来事。カンファレンス準決勝の相手は、『スーパーカルテット』を擁するウォリアーズ。リーグナンバー1の攻撃力を持つウォリアーズと、リーグナンバー1の守備力を誇るジャズの対決に注目だ。 #TakeNote BABY!!! pic.twitter.com/LQgPzN6V9o
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