2017年2月12日、北海度苫小牧市にある白鳥王子アイスアリーナで、女子アイスホッケー平昌オリンピック最終予選の日本代表対ドイツ代表が行われた。日本は同グループとなったオーストリアとフランスに勝利し、2試合とも第3ピリオド以内での勝利で勝ち点を6とし、グループ首位に立っていた。対するドイツも2勝していたが、フランス戦は延長戦にもつれ込んだ末の勝利だったため、勝ち点5で2位となっていた。勝ち点差1の首位決戦となった最終戦は、勝利したチームのオリンピック出場が決定することになった。

 試合序盤は日本、ドイツ共に慎重にゲームを進めながらも、相手ゴール前に迫っていった。第1ピリオドの終盤には、2人の退場者を出した日本がピンチを迎えるも、GK藤本那菜(27歳=ボルテックス札幌)の攻守が光り0−0で第2ピリオドへ突入した。第2ピリオドでは、藤本もえこ(24歳=トヨタシグナス)がGKの股を通すシュートを決めて日本が先制。その3分後には、細山田茜(24歳=カルガリー・インフェルノ)が打ったシュートを小野粧子(35歳=御影グレッズ)が押し込み追加点を奪った。第2ピリオドの終盤にアイゼンシュミットに決められ1点差とされたが、第3ピリオドに入り久保英恵(34歳=西武)がミドルシュートを決めて、粘るドイツ突き放した。最後は残り5分ほどを守りきったスマイルジャパンがドイツに3-1で勝利し、2大会連続となるオリンピック出場を決めた。

【スマイルジャパン】アイスホッケー女子日本代表の愛称で2013年に決定された。オリンピックでの成績は1998年の長野オリンピックの6位、2014年の前回大会となるソチオリンピックで8位となっている。2016年3月に開催された世界選手権の予選リーグで敗退し、ディビジョン1グループAへの降格が決定したが、世界ランキングでは順位を1つ上げて、過去最高の7位となっている。


VictorySportsNews編集部