接戦から一転、約7分間で28-2のランを生み出し、キングスの闘争心をヘシ折ったウォリアーズが大勝
納得の行かない判定にキレたグリーンが前半で退場 46勝9敗で西カンファレンス首位を走るウォリアーズが、同じ西カンファレンス9位のキングスと対戦した。 ウォリアーズは2日前のナゲッツ戦で、NBA記録に並ぶ24本の3ポイントシュートを決められ、110-132と大差で敗れている。一方のキングスはデマーカス・カズンズが40得点を挙げ、レイカーズとの接戦を制し4連勝と好調だ。 序盤はホームのウォリアーズがペースを握った。ボールがないところでのスクリーンプレーでマークを外し、ペイントエリア内でイージーシュートを成功させていく。ただ、早々に19-9と2桁のリードを奪った後は、カズンズとベン・マクレモアに3ポイントシュートを決められリードを広げられなかった。 第2クォーター残り35秒、ウォリアーズが4点リードの場面でカズンズがドレイモンド・グリーンからバスケット・カウントをもぎ取る。そのファウルコールに納得のいかないグリーンは激昂し、テクニカルファウルに。なおも怒りが収まらないグリーンは連続でテクニカルファウルをコールされ、前半終了を待たずして退場となった。 さらに最後のポゼッションで3ポイントシュートを決められ、47-50と逆転されて前半を終えた。 ウォリアーズのトランジションバスケの破壊力 グリーンを失ったウォリアーズだが、この非常事態にトランジションオフェンスが爆発。激しいハンドチェックでスティールを連発し、タフショットを打たせればディフェンスリバウンドを確実に獲得。そこから素早いトランジション、アーリーオフェンスで3ポイントシュートやランニングプレーを次々と決めていく。 パニック状態に陥ったキングスはチームを落ち着かせようと、3度のタイムアウトを使うも打開策を見いだせず、約7分間で2-28のすさまじいランで闘争心をへし折られてしまった。 このランを牽引したのはクレイ・トンプソン。このクォーターだけで17得点を挙げ、第3クォーターのキングスの総得点を上回った。結果、ウォリアーズが109-86でキングスを退けている。 トンプソンはゲームハイの35得点を記録。ケビン・デュラントが21得点7アシスト、ステファン・カリーが13得点9アシストと続いた。もっとも、個人スタッツ以上に、チームで32アシスト10スティール10ブロックという数字のほうがインパクトが強い。 敗れたキングスは24勝33敗で西カンファレンス9位でオールスターブレイクに突入。プレーオフ圏内となる8位のナゲッツとは1.5ゲーム差だが、13位のティンバーウルブズまで2ゲーム差と、8位から13位まで激しい順位争いが今後繰り広げられることになる。プレーオフ進出に向けて、粘り強さが求められる。
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