急遽投入したパターで通算3アンダー2位に浮上した片山晋呉
パター壊れるも泰然 20年連続出場の片山晋呉
◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(1日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70) 30人の精鋭だけが出場できる最終戦に、片山晋呉は大会最多となる20年連続出場を果たしている(最多出場は尾崎将司の25回)。過去19回で優勝2回、トップ10は半分以上の10回を数えているが、2日目を「68」で回って通算3アンダー2位へ浮上。今年も定位置に上がってきた。 この日は1番をダブルボギーで出たものの、「慌てずにやっていました」と直後の2番(パー3)ですぐにバーディを取り返す。6番(パー5)で10mのイーグルパットを沈めると、右手を大きく挙げてガッツポーズ。再び2アンダーの赤字に戻し、後半へと流れをつないだ。 じつは、スタート直前に「踏んだというか、つまずいた」と投入予定のパターのネックが曲がり、急遽別のものに取り替えていた。「メーカーも全然違う」というパターだったが、後半も2バーディ(1ボギー)とスコアを伸ばし、「朝のトラブルを考えたら、あれよあれよという間だった。良い方に転がったんじゃないですか」と優勝争いに加わった。 フィールドには、韓国メディアが“次世代のキム・シウー”と目する19歳の任成宰(イム・ソンジェ/韓国)もいるが、片山はイムが生まれる前からこの大会に出続けている。「なにも考えていない。楽にやっていますよ」と笑う44歳が、2002年以来となる大会3勝目を視界にとらえた。(東京都稲城市/今岡涼太)
急遽投入したパターで通算3アンダー2位に浮上した片山晋呉