ああ、ベイスターズ…今日も中日に負けちゃったんだね。
金城選手のファインプレーとか、
だいすきな中村ノリ選手の大ファールとか、
いろいろあったけど、残念だね。
「ペコペコやよ~」
ベイスたんは、そのまま疲れて眠ってしまいました。
その夜のことです。
ベイスたんは、とっても怖い夢を見ました。
悪魔です。
悪魔がやってきたのです。
ベイスたんは、こわくてこわくて、声もでません。
「じゃあ、契約成立でいいな?」
悪魔が低く恐ろしい声でそう言ったとき、
ベイスたんは、小さな小さな からだから
ありったけの勇気をふりしぼって、さけびました。
「いまは、ちこっと負けてるけどね、
みんな、いっしょうけんめい、がんばってるやよ!
あしたは、かつやよ!
あした負けても、あさっては かつやよ!
ベイスたん、ベイスターズしんじてるやよ!
ベイスターズ、だいすきやよ!」
「むむぅ…愚かなやつめ。きっと後悔するぞ」
ベイスたんのまっすぐな気持ちに怖気づいた悪魔は、
捨て台詞を残し、ほうほうのていで逃げていきました。
「むにゃむにゃ…ベイスターズが、かつやよ」
あれれ?
ベイスたんのおうちについている
黄色いおほしの飾りが、しろいおほしになってる…!!
わかった。
きっと、ベイスターズのために本当の勇気をふりしぼった子にだけ
与えられる、神さまからのご褒美なんだね。
きっときっと、そうにちがいないよね。
「むにゃむにゃ…ベイスターズが、かつやよ」
ベイスたんは、まだ夢のなか。
目が覚めたら、神さまがくれた白いおほしさま、たべようね。
よかったね、ベイスたん!