だからやめられない… 中年独身男が「ファン感謝デー」にハマる理由
年末は各クラブメーカーが企画する、ファンと契約選手の交流イベントが目白押しだ。「交流? 何するの?」参加したことのない人にとっては不明な点が多いだろう。先日行われたピン(PING)の「ファン感謝デー」に参加したファン代表 ミヤGさん(仮名、40代独身)にその魅力を聞いてみた。 (ミヤG)「賞金女王、おめでとうございます」 (鈴木愛、以下「愛」)「…あ、ありがとうございます」 (ミヤG)「写真一緒にいいですか?」 (愛)「…ハイ」 (ミヤG)「……」(同伴者にカメラを渡し撮影『カシャ!』) (愛) 「……」 (ミヤG)「ありがとうございます」(と言いつつ握手) (愛)「あ、ありがとうございます」 (ミヤG)「来年も頑張ってください」(ニコッ) (愛)「……ハイ(薄笑)」 初対面のオジさんに少し引き気味の鈴木愛プロに、「完全に人見知りだなーと思ったけど、お願いしたことはすべて快くやってくれて好感触」とご満悦のミヤGさん。シーズン中の試合会場では気が引ける行為でも、正々堂々とお願いできてしまう。確かに交流イベントならではのメリットだろう。 この日の参加者は、抽選で当たった38組151人。2020年の「日本オープン」も開催予定となっている名門「紫カントリークラブ すみれコース」が会場だった。参加費はプレー代込みで2万5000円(税込)。やや高いと感じた筆者に対し、ミヤGさんは「名門コースでのプレーに加え、憧れのプロと交流できるとくれば、安いというかプライスレス」と浅はかなコスパ思考を一蹴するのだった。 ミヤGさんが次に交流をもったのは同契約の上原彩子プロ。数字が刻まれたくじを引き、出た目の数字のショットを上原が1打だけお助けしてくれるというもの(「3」が出たら3打目を打ってくれる)。「いつもはテレビ画面の向こう側の存在であるプロが自分のボールを打ってくれる。テンション上がるよ」とミヤGさん。 次は同契約の男子プロが1ホール一緒にまわってくれるサービス。ミヤGさんは塚田好宣プロと一緒にプレーを行い、そのショット力に舌を巻いたとのこと。「楽しい会話を挟みながらプロと一緒にプレーできる幸せは、えも言われぬ優越感を刺激する」と嬉しそうに振り返った。 プレー終了後のパーティーでは、多くの参加者に豪華賞品が贈られた模様。プロ直筆のサイングッズやピンの最新クラブなど、参加者の3分の1には何かしらの賞品が配られるほどの賞品数だったという。プロとの交流はプライスレスと言うものの、特典の面でも元が取れてしまうほど満足感を得られるというわけだ。 最後は今年の年末に行われた、そのほかのイベント概要をご紹介。お気に入りのブランドや一緒にラウンドしてみたいプロがいれば、来年はぜひ参加してみてはいかがだろう。 ■ブリヂストンゴルフ イベント名:BRIDGESTONE GOLF ドリームフェスタ 2017 実施日:12月7日 場所:レイクウッド総成カントリークラブ 参加人数:128人 参加費:10万円(税込) 参加プロ:宮里藍、宮里優作、宮本勝昌、片岡大育、堀琴音、渡邉彩香ら29人 ■ヤマハ イベント名:ヤマハ ファン サミット 2017 実施日:12月12日 場所:葛城ゴルフ倶楽部 山名コース 参加人数:36人 参加費:1万円(税込)+プレー費2万6000円(税込) 参加プロ:藤田寛之、谷口徹、大山志保ら6人 ■プロギア イベント名:RSカップ「TEAM PRGR」とのスペシャルラウンド 実施日:12月21日 場所:千葉カントリークラブ野田コース 参加人数:9人(RSカップ決勝大会上位者/シングルス部門3人、ダブルス部門3組6人、キャンペーン当選者3人) 参加費:無料、プレー代別(予選・決勝までのエントリーフィーは別途必要) 参加プロ:矢野東、小平智、原江里菜ら7人