「うわーい!うわーい!ベイスターズが、かったやよ~!!
ラミちゃんせんしゅが、ホームランうったやよ!
ノリせんしゅも、かつやくしたやよ!
ひちょりせんしゅも、ふじたせんしゅも、みんなみんな
つおいやよーー!!」
あらあら、本当によかったね、ベイスたん!
それにしても、すごい喜びようだね。
まあ、無理もないか。
このところずっと、ごはんも抜きだったもんね。
今日は残念ながら「セントラル大ちゃんス」のおほしは
貰えなかったんだよね。
でも、ベイスターズが勝って良かったね。
あ、ベイスたん、しろいおほしをたべたね。
シウマイは、ハマスタに行くための、お弁当にするのかな?
「あやや~。もう、シウマイ、3ケもたまったやよ。
紀洋軒のシウマイは、ほんとうに、いいにお…」
大変!リュックに長い間入れていた2ケのシウマイが
すっぱくなっちゃった!
「ベイスたんのシウマイ、ベイスたんのシウマイ、
たすけてほしいやよ~!」
あわててノジマに出かけたベイスたん。
家電売り場のおじさんに事情を話すと、
お店のおじさんが、冷ぞう庫をオススメしてくれました。
「お客様、これは『こども用冷ぞう庫』なので、
お子さまにもとっても使いやすいんですよ。
これがあれば、シウマイも、すっぱくなりませんよ」
「あやや~、ほしいやよ。おいくらやよ?」
「シウマイ2ケ分ですね」
「あやゃ~、たかいやよぉ…」
「う、うーん…」
店長さんは、少し困った顔になりました。
それもそのはずです。
すっぱいシウマイは、商品としての値打ちがないのですから。
でも、店長さんは、いつもお店に来るベイスたんのことをよく知っていました。
ベイスたんが、ベイスターズがだいすきなことも知っていました。
「おほしさまとシウマイためて、はますたいくやよ!」と
リュックを買いに来たベイスたんの笑顔も、よく覚えていました。
「…よし。いいですよ、ベイスたん。
一生懸命貯めたシウマイですもんね。
おじさん、この冷ぞうこ、売ってあげますね」
「うわーい!ありがとうやよ!やさしいやよ!」
ぴょーんぴょーんと、ベイスたんは大はしゃぎ。
「やさしいおじさん、すきーー!
ベイスたん、おじさんのおなまえ、おしえてほしいやよ!」
「おじさんもね、ベイスたんに負けないぐらい、
ベイスターズのことが大好きなんですよ。
今はちょっと、チームから離れているけれど、
ベイスターズを愛する気持ちは、変わりませんよ。
だって、私の立派な教え子たちなんですから。
これからも、ベイスターズをいっぱい応援してくださいね!」
ノジマの店長さんは、ふしぎなことを言っていましたが、
まだまだ子どものベイスたんには、よくわかりませんでした。
でも、冷ぞう庫が買えて本当に良かったね、ベイスたん!
「これで、シウマイ、いつまでもだいじょうぶやよ!
はますたいったら、おばなてんちょうに、おみやげかうやよ!」
明日は大好きな三浦投手が先発だね。
一生懸命応援しようね、ベイスたん!