「やあ、無事に離陸することができたね。」
アゴ割れ船長はすこしホッとした様子で言いました。
「でも、まだ気は抜けないよ。」
「じつはボクたちが住む惑星ベイスターの周辺は
磁気嵐が強烈で、一瞬にして通り抜けないと、
すごく危険なんだ」
「あやや~、きけんは、あぶないやよ!」
「だからこれから空間をゆがめて
一週間先の地点まで一気に進むんだ。
当然、中の時間も一週間分一気に進むから、
おなかがペコペコにならないように、
しっかりシウマイをたべておいてね」
あ、ベイスたんのたくわえがゼロになっちゃった。
なんだか、せつないね…。
「心配しないで。
一週間のあいだに獲得したシウマイやおほしさまは、
あとでまとめてもらえるからね」
「おふねのなかでも、おほしさまや、シウマイはもらえるやよか?」
「うん、もちろん貰えるし、テレビの電波も受信することができるよ。」
船内にはあやしい警告音が鳴り響きます。
「ベイスたん、ドキドキするやよ!(どきどきもちもちっ)」
体験したことのないような衝撃が、ベイスたんたちを襲います。
これにはびっくりしてしまいました。
そして……
「ワープ完了!」
アゴ割れ船長の声が船内に響きます。
なんとびっくり、あっという間に1週間先の世界へやってきました!
ベイスたんはこの一週間分のおほしさまとシウマイを
まとめてもらうことになりました。
その一週間のあいだに、どんな出来事があったのか。
あとで確かめながら、ゆっくりたべようね。
たしかに何度もやると
大変なことになっちゃいそうだね…。
さあ、やっと現実の時間に追いついたベイスたんたち。
あとどれぐらいで地球に到着するのでしょうか。
冒険はつづきます。