ひとつ前のお話はこちら

【10月9日(月)】

©カネシゲタカシ

「ベイスたん、ここに、ずっと、ずっと、いるやよ!
つぎの、しーずんが、はじまるまで、
ずっとずっと、ここにいるやよ!(ぴょんぴょん)」

©カネシゲタカシ


「かみのけの、おいろが、ちこっと、かわったやよ!」


「うむ、季節はもう秋じゃからな……。
いやいや、今そんなことはどうでもよい!」



ひさしぶりにやってきた神さまは、おもむろに口をあけて言いました。


「さあ、惑星ベイスターに帰るのだ、ベイスたん!」

©カネシゲタカシ


「いややよ!いややよ!ベイスたん、ずっと、ここに、いたいやよ!
かえるなんて、ぜったい、ぜったい、いややよ!(ぺくぺく)」


「うむ、気持ちは痛いほどわかる。
だが、おほしさまやシウマイがもらえないシーズンオフ、
おぬしは冬眠をしなければいけないのだ」

©カネシゲタカシ©カネシゲタカシ

ベイスたんたちは、全速力で走りだしました。

「また、また、どこかに、にげこむやよ!
にげこんでしまえば、こっちのものやよ!(とてちてたーっ)」


しかし、そのときです。

©カネシゲタカシ

「ふふふ…、久しぶりだねベイスたん」

1年ぶりに地球にやってきたアゴ割れ船長は通せんぼしながら言いました。

「去年はよくも、僕の船から逃げ出してくれたね。
あのとき、僕のプライドは ひどく傷つけられたよ、ふふふ…」

「あっ、あっ、いじわるな、かんじの、ものいいやよ!(ぷるぷる)」


おびえるベイスたんたちの後ろに、神さまが近づいて言いました。

「こんなこともあろうかと、おまえらを捕まえるために
アゴ割れ船長を呼んでおいたのじゃ。去年と同じ失敗はしないぞよ」

©カネシゲタカシ©カネシゲタカシ


さあ、ぜったいぜつめいベイスたん!


~つづく~

ひとつ後のお話はこちら
カネシゲ タカシ

著者プロフィール カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。