錦織 クレー巧者に苦戦も決勝へ
男子テニスのアルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、レッドクレー、ATP250)は18日、シングルス準決勝が行われ、世界ランク77位のC・ベルロク(アルゼンチン)に苦戦するも、4-6, 6-4, 6-3の逆転で下して大会初の決勝進出を果たした第1シードの錦織圭が約2年ぶりのクレーコートでの頂点まであと1勝に迫った。 この日、第1セットの第9ゲームで最後ダブルフォルトをした錦織はブレークされ、セットカウント0-1とする。 第2セットは先にブレークしたが、クレーコートを得意とする34歳のベルロクの粘り強いラリー戦とドロップショットに苦戦し、ブレークバックを許す。地元の声援を受けるベルロクに流れが傾きかける中、第9ゲームでは0-30からネットプレーなどでポイントを獲得してサービスキープした錦織は第10ゲームでブレークに成功し、セットカウント1-1に追いついた。 ファイナルセットは第3ゲームでブレークを許す苦しい展開から4ゲームを連取した錦織が勢いに乗り、最後はベルロクのバックハンドがアウト。2時間43分の激闘に終止符が打たれた。 2015年のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)以来 約2年ぶりとなるクレーコートでの優勝に王手をかけた錦織は、決勝で世界ランク66位のA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と対戦する。 両者の決勝戦は、日本時間20日の午前2時(現地19日の14時)以降開始予定。 錦織に過去5連敗のドルゴポロフは、世界ランキングで2012年に13位まで上り詰めている。今年は早期敗退が続いていたが、今大会では1回戦で元世界ランク8位のJ・ティプサレビッチ(セルビア)、2回戦で第2シードのP・クエバス(ウルグアイ)、準々決勝でG・メルツァー(オーストリア)、準決勝で第4シードのP・カレノ=ブスタ(スペイン)をストレートで下し、セットを落とすことなく決勝へ駒を進めている。 今年、錦織は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)の会見で、国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本vsフランス(日本/東京、ハード)の欠場を発表。 さらに4連覇中のメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)を欠場し、アルゼンチン・オープンと20日からのリオ・オープン(ブラジル/ リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)のクレー2大会への出場を決断した。 リオ・オープンも第1シードの錦織は、1回戦で地元のT・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。
ブリスベン国際時の錦織圭