球史に残る助っ人左腕

「マウンドに上がるだけで相手チームのファンが絶望を感じるピッチャー」。元阪神タイガースのジェフ・ウィリアムスは、そんなとてつもないピッチャーだった思い出がある。MAX156キロの速球に、切れ味鋭すぎて空振りしたバッターの身体にボールが当たってしまうほどのスライダー。2005年には助っ人外国人の年間最多登板記録を塗り替える75試合に登板。2007年には60試合に登板し防御率0・96というとんでもない記録を残している。WBCでもオーストラリア代表として日本に立ちふさがった、タイガースファンだけでなく野球ファンにも思い出深い助っ人左腕であった。

ミスタータイガース助っ人ウィリアムス

しかしウィリアムスがタイガースファンの心に刻まれているのは、その記録だけではない。ウィリアムスの人柄もまたタイガースファンの心を掴んで離さない。中継ぎ、抑えを問わずフル回転で登板し、リストバンドを作ってチームの結束を促すなど、精神的支柱としてもタイガースにいなくてはならない存在だったウィリアムス。JFKの一角である久保田選手が引退を決めた際、すぐに手紙を送って久保田選手を感動させたのもウィリアムスらしい逸話である。チームを愛し、メジャーのオファーを断っても残留したウィリアムス。金本監督も大好きだったウィリアムス。毎年新聞社にお中元を送っていたウィリアムス。素晴らしい助っ人だったことに疑いの余地はないのである。その後肩の怪我もあり引退となったが、現在はタイガースのスカウトとして活躍している。
そんなウィリアムスの現在の姿はFacebookにて確認する事ができる。現役時代端正な顔立ちとしても人気のあったウィリアムス。現在の姿がこちらだ。

ウィリアムスのFacebook

現在45歳となるウィリアムス。当時はその鬼神の如き活躍と相まって怖いイメージばかりが先行していたが、現在は別人かと思うほどの笑顔だ。ただただ優しいパパの顔である。他にどのような投稿をしているのだろう・・・。と、ここで思いもよらぬアクシデントが発生した。なんとウィリアムスが一切投稿をしていないのだ。一切である。紳士で奥ゆかしいウィリアムスらしいシンプルすぎるFacebook。これはこれでウィリアムスっぽさも感じるが、このコラムは助っ人の「今」をSNSから紹介する使命がある。他に何か現在のウィリアムスにつながる手がかりは無いのか・・・と調べていたところ、なんと奥様のFacebookを発見した。そしてここに目を疑うほどの素晴らしいウィリアムスの写真を発見する事ができたのだ。その投稿がこちらだ。

映画のワンシーンかと見紛うほどの美男美女。これが現在のウィリアムスと奥様なのである。なんと絵になるお二人だろう。しかしこれだけではなかった。

海外のハウスメーカーCMのワンカットだと言われてもなんの疑念も湧かない、モデルのようなご家族である。さらにこちらのファッションも目が離せない。

こんな見たことのない「雪の結晶スーツ」を着こなせるのはウィリアムスくらいのものだろう。そしてこちら。

このように鍛え上げた肉体が生えるファッションもさらりと着こなすウィリアムス。これらを見ていると、まるでVOGUE(ヴォーグ)のページをめくっているかのような気持ちにさせてくれるのだった。

今後もウィリアムスの、いや奥様のFacebookから目が離せない。


ザ・ギース尾関高文