時は1990年8月28日。中日ドラゴンズ戦でその事件は起こりました。プレイ中にタイムを要求した広島・達川光男捕手。どうしたのかと質問する審判に、達川氏は信じられない言葉を発します。
「コンタクトや。左目のが落ちた。」
なんと達川氏のコンタクトがグラウンドに落下してしまったのです。地面に両手をつきコンタクトを懸命に探す達川氏。さらにそれをチーム全員で手伝うカープ。この前代未聞の珍事に相手チームもファンも大爆笑。さらにその場面は珍プレーとして何度もお茶の間を沸かせました。
結局コンタクトは見つかることなく、違うコンタクトを取ってきた達川氏。最初からそうすれば……というツッコミをしたくなりますが、コンタクトが1万5千円したということでそこは難しい決断だったのかもしれません。使い捨てが主流の現在、今後二度と起こらないであろう名シーンなのです。
本日はそんな「達川のコンタクト探し」をお弁当にしてみましょう。まず用意する材料はこちら。
「達川のコンタクト探し」をお弁当にするために用意するもの
■材料(1人前)
ごはん………100g
ハム………1枚
チーズ………1枚
カニカマボコ………5本
海苔………1枚
マヨネーズ………1g
材料が用意できたらまずは「地面に顔を近づけコンタクトを探す達川」を作っていきます。体はチーズで作っていきましょう。
ここに顔をハムで描いていきます。
これだけ見るとこれは大丈夫なのか。しっかりコンタクトを探せる状態になるのかと不安になってしまいますが、安心してください。コンタクトを無くした達川さんの気持ちになって、よりチーズに、ハムに顔を近づけ当時の体勢に寄せていきます。
ヘルメットはトマトを使いましょう。
こちらをヘルメットの形に包丁で切って達川さんの頭に乗せてあげます。
ここまでできたら次はお弁当箱にご飯を敷きます。
そこにグラウンドを思わせるおかかを醤油にまぶし、ご飯にかけていきます。(高血圧の方は醤油の量を減らしてください。達川さんも体のことに気を使われサラダにはドレッシングをかけないようにしているそうです)
お弁当はバランスが大事です。おかずもしっかりと用意しましょう。まずはこちら。
そうタコです。高校生の時ライバルがタコの食中毒になってしまい、その隙にレギュラーを掴み取った達川さん。そんな達川さんと関係性の深いタコは外す理由がありません。
そしてこちらも。
ポテトと鳥のササミです。ポテトをバットに見立て折りましょう。「最終打席でヒットを打とうとしたのに乾かしすぎて折れてしまったバット」を作ります。ササミは焼いて達川さんの代名詞「ささ(み)やき」とします。
これらを全てお弁当に入れると「達川コンタクト探し弁当」ができあがりです!
どうでしょう。当時の球場のお客さんの笑顔、中日ベンチから溢れる笑い声が聞こえてくるようではありませんか。これを達川光男を愛してやまない彼氏に作ろうものなら、即座に落ちること間違いなし(コンタクトだけに)。こんな感じでピクニックなどでぜひ召し上がって頂きたい。
去年は福岡ソフトバンクホークスを日本一へと導いた影の立役者でもある達川さん。これからもお元気で、また球史に残る珍プレーを見せて頂きたいものです。