魅力の伝え方が難しい『ノーサイド・ゲーム』出演をきっかけに伝え方を考える

――大好きなラグビーを同世代にはどう勧めていますか?
「以前は同年代の子とアイドルグループで活動をしていて、メンバーにもラグビーの面白さことを伝えていました。ですが、なかなか伝わらなくて……寂しい思いをしました。まだ、友だちと見に行ったことはないのですが、今でも『見に行こうよ』って、日々誘っています。ラグビー場で見る試合は迫力があって、力強さなどがビリビリと伝わって来る感じがすごく面白いよって伝えているのですが、なかなか伝わらないですね。トップリーグの試合とかだと、電光掲示板にルールが出るので見やすいとも伝えています。それでもわからなければ、私が横で解説するからって言っています」

――これだけラグビーが大好きな南端さんですが、現在放送中のドラマ『ノーサイド・ゲーム』では正反対の役を演じていますよね。
「ラグビーという名前は聞いたことあるけど、どんなスポーツかわからない女性社員役を演じていますが、こういう感じなんだなと発見がありました。私が今までラグビーを勧めてきたなかで、体もがっしりしていて『男くさいよね』と言われたこともありました。今回そういった役を演じることで、その立場を知りました。だったら、どのようにラグビーの面白さを伝えたらわかってもらえるかを考えています。これからワールドカップもやって来てラグビーももっともっと楽しくなってくるので、その楽しさを同級生たちに伝えていきたいですね。女の子はまだラグビーに興味がない人たちが多いので、そういった人たちに伝えていきたいなと思います」

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ラグビーワールドカップが「楽しみで仕方がない」 生観戦を勧めるラグビー女子の注目点とは?

――いよいよ4年に1度のラグビーワールドカップが日本で開催されますね。
「楽しみで仕方がないですね。今までワールドカップの試合はテレビで雰囲気を味わうだけだったんですけど、今度はその真剣勝負だけどお祭り騒ぎという楽しい雰囲気を、日本で味わえるのがすごく楽しみです。すでに、父がチケットを取ってくれていて、見に行きたいと思っています。これまで海外の試合を観に行ったことがほとんどないので、観戦に来た海外の方々と話ができたら楽しそうだなと思います。普段見ている日本の試合とどう違うのかなって、ワクワクしています。私はまだ20歳になっていないので酒は飲めないですけど、レストランなどで会った海外のファンと一緒に話ができたら良いなと思っています」

――日本以外に注目しているチームはありますか?
「海外のチームに詳しくはないのですが、やっぱり楽しみにしているのはイングランド代表ですね。前回のワールドカップで日本代表のヘッドコーチを務めていたエディー・ジョーンズさんが、今度はイングランドを率いてやって来きます。もう、楽しみです。そして、日本とイングランドの対戦が見られたらいいなって思っています」

――日本代表選手では誰に注目していますか?
「まずはリーチ・マイケル選手です。前回大会の南アフリカ代表戦でも活躍していたし、海外の選手に負けない前に出る力を持っている。それにキャプテンシーもあるので、頑張ってチームを引っ張っていってほしいですね。あとは、福岡堅樹選手に注目しています。ボディーバランスが良いじゃないですか。2、3人くらいの相手に迫られても、そのまま走ってボールを持っていける選手だと思っています。それと、倒れ方が良い。タックルをされても、味方のボールが繋がるように良い向きと角度で倒れてくれます。それと、松島幸太朗選手ですね。目の前にスペースがあるときのプレーが、すごく良いんですよね。松島選手のランが見たいです。相手が蹴ってきたボールを捕ったら、走ってほしいですね。それに、早稲田大学出身の山中亮平選手にも頑張ってもらいたいですね。大学時代から右足でも左足でも蹴られる選手だったので、その頃から注目していました。社会人になってからは体も大きくなって、前に出る力がついたように思います。日本代表に入っているのを見ると、ついにここまで来てくれたという思いでいっぱいになります」

――深いラグビー愛を語っていただき、ありがとうございます。ラグビーファンがひとりでも増えたら良いですね。
「興味がないと言っている人やどうやって見たら良いかわからないと言っている人には、とにかく生で観戦しに行ってみてと勧めています。生で見たら、その迫力や音とかにカッコいいなって、絶対に思うはず。ルールがわからなくても、そのカッコよさがわかればドンドンとラグビーが好きになれると思います。好きな選手やチームができたら、その選手やチームのプレーについてもっと知りたいと思うようになって、自然とルールもわかるようになります。難しさに負けずに見に行ってほしいですね」

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VictorySportsNews編集部