「テレビでただ見て応援する以上のものがある」ギフティングという新しい応援のカタチ

―そもそもUnlimを使おうと思ったきっかけを教えて下さい。

須田:Unlimを知ったきっかけは紹介でした。以前クラウンドファンディングをしたことがありましたが、よりファンの皆様との繋がりを強く感じられるスポーツギフティングサービスがあることを紹介して頂き、すぐに参加したいと思い、今に至ります。

―スポーツギフティングサービスとクラウドファンディングの違いはどのあたりにあるとお考えですか?

須田:クラウドファンディングの方は、期限と金額が決まっていて、毎日自分から発信する必要があって、「お金ありきの応援」っていう感じがしていました。それに対して、Unlimっていうサービスは期限が決まっていないですし、応援してくださる方自身で金額も決められますし、「気軽に投げ銭しよう」みたいな感じかなと思います。応援してくれる気持ちを受け取っている感じがして、私自身もプレッシャーとかも感じないで、嬉しいと思えることができます。確かにいくら集まるかはわからないですけど、皆さんの応援の気持ちは受け取れているっていうのは感じました。
私も一個人としてスポーツ選手をテレビで応援することはありますけど、実際その選手のためにお金を出して応援するっていうところでいうと、クラウドファンディングは一回お金を寄付して終わりっていう印象を受けます。それに対して、スポーツギフティングサービスは、普段の活躍を見ながら、SNSに「応援しています」って書き込むくらいの気軽さでできると思いますね。継続して応援し続けることによって、選手に対して親近感が湧きますし、自分が応援する立場なら、テレビでただ見て応援する以上のものがあると思います。

―特にファンの方とのつながりを感じられるのはどういった時でしょう?

須田:毎月Unlimの方から応援してくださる方々からのメッセージが送られてきて、それを読むこともできますし、試合会場で「Unlimを通して応援しています」って言ってくれることもあって。金額とかは関係なく、ファンの方が私のやっていることを応援してくれていることが感じられて、クラウドファンディングの時よりも励みになっています。

―青山さんは、Unlimでの活動がきっかけで、個人スポンサーになられたということですが、そもそもどのような経緯で須田選手を応援されるようになったのですか?

青山:須田選手がアマチュアの時に、たまたま下田で試合があって。その時に腰が痛いっていうことで、僕が治療したんですけど、それからの付き合いですね。人を惹きつけるというか、人間性でもそうですし、この子はうまくなるなって思わされたのが第一印象ですね。
そんななか、Unlimというサービスをやっているのを知って、Unlim上のプロフィールを見たところ、世界で戦いたいけれども、資金的に厳しい状況にあることを知り、じゃあ応援しようって思いました。

「地元の企業に手当たりしだい」アスリート自らスポンサー営業に

―須田選手はこれまで、スポンサーを探す中で様々苦労もあったとお伺いしましたが、どのようにスポンサー探しをされていたのでしょうか?

須田:まずは、自分が憧れていた会社様に話をもちこんでみたり、逆にお話をいただいた時にすぐプロフィールを出せるように準備していたんですけど、現実的には難しいことが多くて。そこからは自分の住んでいる鹿児島県であったり、九州に着目して、地元の企業に手当たり次第に回っていました。大したものでもないんですけど、資料も全部自分で作って、プロフィールと写真であったり、メディアやテレビで放映されたものをまとめたり、自分の思いを紙にまとめて出したりしていました。最近はマネージメント契約して、マネージャーさんがさらに見やすくしてくれた資料を出しています。実績を出してしまえば話しやすいんですが、私の場合当時そこまで実績はなくて。しかも、私は中学校に入るくらいでサーフィンを始めて、周りに比べると始めるのが遅かったし、将来性というところもなかなか期待してもらえなかったんですよね。周りに比べて歳も若くないからこそ、もっと自分のアピールできるところを出せるように工夫していたと思います。ただ、スポンサー契約はできなかったですけど、そういう会社を見返そうと思いながら結果を出し続けられたっていう部分もあるので、一概に若くないことが不利だとかっていうふうには考えていません。

―今年はコロナによる影響は非常に大きかったと思うのですが、特にどのような部分で影響を受けられましたか?

須田:スポンサー関係でいうと、内々に決まっていた話がなくなってしまったり、減給を通達されてしまったり。それに大会がなくなってしまったので、賞金による収入もなくなってしまって。世界に挑戦するためのトレーニング費用や、海外遠征費用に不安がありましたね。練習場所については、自分が離島に住んでいることもあって、関東圏の選手よりかは海で練習する機会はあったと思うので、今の状況にしては良い方だと思っています。ただ、やっぱり試合がなくなったことと、いつ始まるかわからない試合の準備をするのが苦労しました。

―サーフィンという競技では主にどのようなところで出費がかさんでしまうのでしょうか?

須田:開催地が日本中、海外ともに色々な場所で開催されるサーフィン競技は、遠征費がとてもかかってしまいます。試合期間も長いので車や家を借りる必要があったり、移動に伴う航空券代が毎回高額です。大体年間20試合くらいあって、一つの試合につき1週間くらい滞在する感じですね。合算すると、衣食住など必要な生活費を除いても年間300万円以上かかってしまいます。アマチュアの頃は両親が借金をしたりだとか、私自身も十代の頃のオフシーズンはほぼアルバイトの毎日でした。今年はコロナの影響で試合がない期間も、自分でオンラインサーフィンレッスンを立ち上げたりして、来年海外に挑戦するときの資金を、少しでも貯金できるようにしていました。

―そのような資金面で苦労がありながらも、競技を辞めようとは思われなかったのでしょうか?

須田:辞めようと思ったことは一度もなくて、確かに苦しかったこともありますけど、自分は絶対に目標を達成できるっていう根拠のない自信が結構あって。それは自分がサーフィンの試合に勝つのが好きだっていうのもあったし、苦しい場面を乗り越えれば結果を出せるっていうふうに信じていたからだと思います。そういう環境に勝ちたいっていうハングリー精神がありました。元からスポンサーについてくれている企業さんや、借金までして応援してくれる親が暖かい言葉をかけてくれて、そういう周りの方たちの助けがモチベーションにつながっていたと思います。

「選択肢を広げたい」須田選手が抱く使命感

―青山さんは個人スポンサーという形で、一個人としてアスリートの方を応援することを決められたとのことですが、今後、そのような形がギフティングサービスなどを通じて広まっていくことで、アスリートとファンの関係がどうなっていくと考えられていますか?

青山:スポーツは平和の象徴だと思いますし、みんなに勇気を与えられるのがスポーツだと思います。そういったサービスが普及していけば、選手たちも活躍できて、見ている方も幸せな気持ちになるはずなので、もっと広まっていけば良いなと思います。僕個人としては人を惹きつけるような選手を応援したいと思いますし、それが競技の未来を変えてくれると思っているので、今後もできる投資はしていきたいですね。

―コロナ禍で、再度「アスリートの価値」というのが社会でも話題に上がることが多くなりましたが、お二人はどのように考えられていますか?

青山:やっぱり勇気を与えて欲しいですね。勝ち負けも大事ですけど、見ている人に感動と勇気を与えることが一番の役割だと思います。

須田:実際に自分自身もアスリートの姿に勇気をもらったことがあって、もっと頑張ろうって思えたんですよね。だから一般の方に自分の活躍を知ってもらった時、自分の活躍がその人の原動力になってくれれば良いなと思います。実際に、自分が怪我をしていた時、病気で入院していた方がいて。その方が、私が退院してから試合に出るまでをずっとSNS上で見てくださっていて。「須田選手の活躍を見て、治療やリハビリを乗り越える原動力になった」って言ってもらえたことで、よりいろんな方の原動力になりたいと思うようになりました。

―これから叶えたい夢について教えて下さい。

須田:一つは自分が目指していた世界ツアーに参加することです。もう一つは最近考えるようなったことなんですけど、自分が小学校で講演をしているときに、これまでのキャリアを話していて。自分は小さい島で育って、世界各国で試合をしてきて、冷静に考えるとかなり特殊だなっていうふうに思ったんです。最近の子供たちはすごく現実的で、離島をハンデだと思い込んでしまったりしているんですよね。それはすごくもったいないし、そういう部分で引け目を感じている子供たちのサポートを、将来的にしていきたいと思いました。アスリートだったり、アスリートを目指している学生・子どもたちっていう視点でいっても、スポンサーは本人の動き次第で決められるし、活動資金もUnlimやクラウドファンディングを通して集めることができるのに、その手段すら知らない子たちが多いので、情報提供するだけでも変わるのかなと思っています。そうすることによって子供たちの選択は広がるし、自分の好きなことを突き詰められるように、私自身もサポートしていけるようになりたいと思っています。

―青山さんの方から、須田選手に期待している部分を教えて下さい。

青山:競技では自分の目標を達成して欲しいし、競技外では子供たちにいろいろなことを伝えて欲しいですね。もっともっとやれると思うので、失敗を恐れずに突き進んで欲しいですね。

須田選手をギフティングで応援しよう!

以下に添付されている須田選手の応援バナーから、須田選手にギフティングを行うことが可能です。

VictorySportsNews編集部

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