ナダル「ロジャーおめでとう」
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝戦が行われ、第17シードのR・フェデラー(スイス)に4-6, 6-3, 1-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ、2009年以来8年ぶり2度目の優勝を逃した第9シードのR・ナダル(スペイン)は、表彰式セレモニーで「ロジャー(フェデラー)、本当におめでとう。そして、ロジャーのチームの皆もおめでとう」と祝福した。 決勝戦、ナダルはアンフォースドエラーの数を57本のフェデラーの約半分となる28本に抑えたが、倍以上の75本ものウィナーを決められた。 3時間37分の死闘を制したフェデラーに向け「素晴らしいプレーだった。あんなにブランクがあったとは思えない素晴らしい試合だった。本当にこんなに素晴らしいプレーができるところまで復帰し、おめでとう」とコメント。 ナダルにとって、1968年のオープン化以降で史上初の各四大大会で2度以上優勝の快挙が懸かった大一番だった。 さらに今回タイトルを獲得していれば、四大大会優勝数で14勝のP・サンプラス(アメリカ)を抜き、17勝のフェデラーに次ぐ15勝の歴代2位へ浮上していたが、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以降に持ち越しとなった。 続けて、約2週間におよぶ全豪オープンを振り返り「忘れられない時間になった。困難な試合もあった。コンディションを整えることも、怪我を克服するのも大変だったけど、今日はこんなに素晴らしい試合ができた。残念な結果だけど、ここでプレーができたことが、とても嬉しい」と述べた。 30日発表の世界ランキングでは、昨年10月以来の6位に浮上することが決まっている。 最後に「また、この会場に戻ってきたいと思う。準優勝トロフィーも素晴らしいけど、是非あっち(優勝トロフィー)を手にしたいと思う。ロジャーの方が僕より一枚上だった。またトップに返り咲きたい。今後も努力を続ける。また会いましょう。ありがとう」と締めくくった。
惜しくも準優勝となったナダル