フェデラーV「信じ続けた」
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝戦が行われ、宿敵であるR・ナダル(スペイン)との死闘をフルセットで制し、悲願の四大大会タイトルを獲得した35歳のR・フェデラー(スイス)は、試合後の会見で「まだ勝てる可能性があると信じ続けた。それが試合の最後にベストのプレーが出来た要因だと思う」と振り返った。 「ラファ(ナダル)とまた壮絶な試合が出来たことが大切。5年近くグランドスラムの優勝がなく、この年齢になってもここで多くの応援をもらえた。それが出来たことに大きな意味を感じている。」とフェデラー。 全世界のテニスファンが注目した決勝戦、3時間37分に及んだ激闘を制したフェデラーは、四大大会では2012年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以来約5年ぶりの優勝、さらに歴代最多優勝数を更新する18勝目をあげた。 「リラックスしてプレーしようと言い聞かせた。ボールだけに集中して相手のことは考えない。頭を空っぽにして、ただ思いきってショットを打つだけ。」 「第5セットも序盤にチャンスはあった。そして戦い続け、信じ続けた。それは今日の試合を通してしていたこと。」と、試合中の心境を話した。 また、フェデラーにとって最大のライバルと言えるナダルについて「ノヴァーク(N・ジョコビッチ(セルビア))も、A・ロディック(アメリカ)やL・ヒューイット(オーストラリア)もそうだった。でもラファ(ナダル)は確実に自分のテニス人生で特別な存在。彼がいたから自分はここまでの選手になれた。それは公言してきたこと」 「お互い怪我から復帰している。だからどちらが勝ってもそれは素晴らしことだったはず。でもテニスに引き分けはなく、時にはこれが酷なことだとも感じる」と、特別な想いを語った。
優勝を決めた瞬間のフェデラー