#ドネア
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ボクシング
ボクシングファンが熱狂した2022年−締めくくりは大みそかの統一戦
2022年の日本のボクシングはすごかった。何と言ってもこれほど統一戦が開催されたことはない。ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)−村田諒太(帝拳)、井上尚弥(大橋)−ノニト・ドネア(フィリピン)、寺地拳四朗(BMB)−京口紘人(ワタナベ)。そして先日、階級のメジャー全団体王座統一戦として挙行された井上−ポール・バトラー(イギリス)は決定的だった。単純にチャンピオン2人分のファイトマネーが必要になることだけでも統一戦には金がかかると分かる。とくにゴロフキン−村田のミドル級は世界的な花形階級で、従来のビジネスモデルでは到底、日本開催は不可能な話だった。それを可能にしたのはネット配信サービス(プライム・ビデオ)の資金力。「20億円興行」と呼ばれたバブル時代のマイク・タイソン戦を上回るイベントを、コロナ時代のいま実現させたのである。放送形態の新しい波が押し寄せたという点でも2022年は記憶されるだろう。そんな画期的な一年はまだ終わっていない——。暮れに井岡一翔(志成)の試合が控えている。
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ボクシング
井上尚弥が歩む比類なき王者への道~ドネア戦も地上波での放送はない
井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)のリマッチ(6月7日・さいたまスーパーアリーナ)まで3週間をきった。2年7ヵ月前の第1戦は誰もが興奮する名勝負となったが、今回もファンは二人の偉大なファイターの対決に大きな期待をかけている。試合では、井上が保持するWBA(世界ボクシング協会)のスーパー王座とIBF(国際ボクシング連盟)王座、そしてドネアのWBC(世界ボクシング評議会)王座が争われる。勝者は主要3団体の統一チャンピオンとなるわけだ。
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ボクシング
ゴロフキンが日本に遺したもの ~20億円マッチがボクシング界に与えたインパクト
激闘から10日経った今も余韻はさめない―。4月9日に行われた世界ミドル級王座統一戦。IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とWBAスーパー王者・村田諒太(帝拳)の一戦は、さいたまスーパーアリーナに詰め寄せた1万5000人の大観衆とアマゾンのプライム・ビデオで観戦した数多くの日本のファンが“歴史の証人”となった。
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ボクシング
王座統一を目指す井上尚弥と井岡一翔の2022年 ~2人の対戦は実現するか
日本のボクシング界は8人の男子世界チャンピオンを抱えて2022年を迎えた。引き続きコロナの流行をみながらの状況とあって、誰もが思うように次戦を組めないことに変わりはない。1月21日時点で確定スケジュールが明らかにされているチャンピオンはまだいないが、年明け早々“モンスター”がファンの喜ぶ話題を提供している。
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ゴルフ
スポーツ界のフィリピン旋風〜コロナ禍で発揮される強さ
女子ゴルフの世界最高峰、全米女子オープン選手権で笹生優花が最終日の6日に逆転優勝し、日本中が大いに盛り上がった。日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれ、日本女子としては史上3人目のメジャー制覇。現在は二つの国籍を保有し、今大会にはフィリピンの選手として出場していた。このため、海外メディアでは「フィリピン勢として男女を通じて初のメジャー優勝」と紹介された。実は5月末から6月上旬にかけては、日本の国内外でフィリピンゆかりのアスリートが大活躍した約1週間でもあった。いずれも日本と縁が深く、たぐいまれなたくましさで栄冠をつかんだという共通点があった。
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ボクシング
いよいよ始まる”モンスター“井上尚弥4団体統一王者への道
“モンスター”こと井上尚弥(大橋)の試合まで3週間を切った。井上はきたる6月19日(日本時間20日)、アメリカ・ラスベガスのヴァージンホテルで、自身の保持するWBA(世界ボクシング協会)とIBF(国際ボクシング連盟)のバンタム級王座の防衛戦に臨む。相手はIBF1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)。この試合は王者に義務付けられている指名防衛戦(一定期間に一度、各団体の定める挑戦者と対戦せねばならない)である。