Bリーグが来季のクラブライセンス交付の第1回判定結果を発表、B1では18チーム中14チームがライセンスの更新を完了
アリーナの設備面では多くのクラブに「改善要求」が 本日、Bリーグは理事会を行い、来シーズンのクラブライセンス交付についての第1回判定結果を発表した。クラブライセンスは毎年更新で、すべてのチームが審査の対象となる。 B1では現在の18チームすべてが来シーズンもB1ライセンスの申請を行った。今日、ライセンス交付を受けたのは以下の14チーム。いくつかのチームがホームアリーナの設備面で改善要求を付けられているが、概ね問題なく交付が進んだと見ていいだろう。 [東地区] 秋田、仙台、栃木、千葉 [中地区] 川崎、横浜、新潟、富山 [西地区] 三河、名古屋、滋賀、京都、大阪、沖縄 現在のB1で継続審議となっているのは北海道、A東京、SR渋谷、三遠の4チームだが、4月上旬に開催される理事会での決議を受け、B1ライセンスが交付される見込みだ。 昇格争いを演じながら「継続審議」のクラブも複数あり B2に目を移すと、話は途端にややこしくなる。B1ライセンスが認められたのは山形、茨城、西宮、広島、島根、熊本の6チーム。昇格争いに絡んでいる数チーム(FE名古屋、群馬、福島)が、今日の時点でB1ライセンス取得の発表に至らず。仮にB1ライセンスを取得できなかった場合には、プレーオフで2位までに入っても昇格はできず、3位になっても入れ替え戦には出場できない。 また、B2ライセンスを取得したのは、青森、岩手、信州、愛媛の4チーム。残る8チーム(群馬、福島、FE名古屋、東京Z、東京EX、奈良、香川、鹿児島)が継続審議となっている。こちらもライセンスを交付されなかった場合には、『B3リーグなどに降格』という措置が取られる。 そしてB3からは埼玉と福岡が、「B2紹介に際して資金繰りや予算についての指導を受ける」という条件付きながらもB2ライセンスを交付され、B2昇格へ大きく前進した。 チェアマンによって任命されるライセンス諮問会からは、財務面では「ガバナンスに問題があるクラブが散見されるので、組織要件などを検討されたい」、「経営の安定性に問題があるクラブが散見されるので、今後の事務局継続フォロー、指導が求められる」、そして施設面では「トイレについては時間をかけて改善をしていくことを期待したい」といった意見が出された。 また、未払いなど経営問題が表面化した鹿児島レブナイズには、今シーズン中に上限1500万円の融資が認められ、今後は財務面でリーグの指導を受けながら残るシーズンを戦うこととなった。 これまでのバスケ界ではシーズン途中にクラブが財政破綻することでのトラブルが少なからず起きてきた。ライセンス制度による各クラブの経営(財務)の安定性、健全性の担保はBリーグのみならずバスケ界全体の安定したレベルアップには欠かせない。ライセンス制度のカギとも言えるこの部分で、それぞれの立場の関係者がどのような舵取りをするのかに注目したい。