V白石光が喜び「1番嬉しい」
テニスの「全仏オープン・ジュニア 2017 ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES 日本予選」は2日、男子シングルス決勝が行われ、5月に行われるパリ決勝大会の出場権を獲得した白石光(有明ジュニアテニスアカデミー)が表彰式で「まさか優勝出来るとは思っていなかった。今までの優勝で1番嬉しいです」と喜びを語った。 決勝で阿多竜也(相生学院高等学校)を6-2, 6-3のストレートで下して優勝を果たした白石に、ローランギャロス日本親善大使を務めるフリーキャスターの滝川クリステルは「向こう(全仏オープン)では、ありのままの自分を出してください」とエールを送った。 2015年の全国中学生テニス選手権大会(日本/福島、芝)で2005年の守屋宏紀以来10年となる単複2冠の実績を持つ白石は「自分の中で集中出来ていたと思います。緩急をつけてプレーしようと思いました」と阿多との決勝を振り返った。 パリ決勝大会に向けては「サービスとショットの威力が足りないと思うので、外人の大きい選手と戦える力をつけたいです。厳しい試合になると思いますが、優勝して本戦の切符を手にしたいと思います」と意気込んだ。 準優勝の阿多竜也 惜しくも準優勝の阿多は1回戦で松田龍樹(LYNXTA)、準決勝では第1シードの羽澤慎治(西宮甲英高等学校)を破り、決勝へ駒を進めていた。 また、同日に行われる予定だった第1シードの永田杏里(南山高等学校女子部)と第2シードの内島萌夏(昭和の森ジュニアTS)の女子シングルス決勝は、雨による悪天候の影響で3日へ順延した。 今大会の男女シングルス優勝選手は、2017年5月にフランスのパリ郊外で開催される決勝大会へ出場。その決勝大会で優勝すると、全仏オープン・ジュニア2017のワイルドカードを獲得し、本戦へ出場することが出来る。 世界最高峰のレッドクレーコートで、グランドスラムの魅力を体験する機会をより多くの若いテニスプレーヤーに提供することを目的とした予選大会は、2014年の中国を皮切りに昨年までインド、ブラジル、韓国、日本の5カ国で開催されてきた。今年はアメリカでも初開催が決定。 昨年は、日本予選で優勝を果たした田島尚輝と清水綾乃が本戦入りをかけてパリ決勝大会に挑み、田島は予選リーグで敗れるも、清水は初出場にして優勝を飾り本戦への切符を手にした。本戦で清水は、1回戦で逆転負けを喫して惜しくも初戦突破とはならなかった。 【開催概要】 日時:2017年2月28日(火)から3月2日(木) 28日 1回戦、1日 準決勝、2日 決勝 会場:公益社団法人 横浜カントリー&アスレティッククラブ 出場選手:日本テニス協会が選考した13歳から18歳までのプレーヤー 男女各8名 試合方法:男女シングルス ベスト オブ スリータイブレークセット 主催:フランステニス連盟・日本テニス協会
(左から)白石光と滝川クリステル