西岡 見事な粘りで逆転勝ち
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は22日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク58位の西岡良仁が同79位のJ・トンプソン(オーストラリア)を1-6, 6-4, 6-3の逆転で下し、辛くも2年連続の初戦突破を果たした。2回戦では、第13シードのJ・ソック(アメリカ)と対戦する。 前週のBNPパリバ・オープンでマスターズ初のベスト16進出を果たし、世界ランク3位のS・ワウリンカ(スイス)を崖っぷちまで追い込んだ西岡は、この日ミスをしないテニスが機能せず苦しんだ。対するトンプソンは安定したテニスで西岡に対抗してきた。 第1セット、第4ゲームで3本のミスをしてブレークを許すと流れはトンプソンに傾く。第5ゲームではリターンの位置を変えるなど変化をつけてブレークチャンスを握ったが、トンプソンのサービスゲームを破れず、集中力が切れた様子の西岡は第6ゲームでは再びブレークされて、このセットを落とす。 第2セットに入っても流れに乗れない西岡は、第1ゲームでダブルフォルトなどのミスからブレークチャンスを与えるが、15-40からサービスキープに成功。第2ゲームでは鮮やかなドロップボレーを決めるなどで0-40とブレークチャンスを3本握るも、活かすことが出来ず苛立ちを見せた。 第5ゲームではミスを重ねてブレークされ、西岡の初戦敗退がよぎった。しかし、第6ゲームでブレークバックすると息を吹き返し、第7ゲームではネットプレーなどでポイントを取った西岡がサービスキープ。 さらに第10ゲームでは強烈なフォアハンドのウィナーやネットに出るトンプソンの横を抜くパッシングショットを決めてブレークに成功し、セットカウント1-1に追いついた。 ファイナルセットは第2ゲームで激しいラリー戦を制してトンプソンからミスを誘い出し、最後は鮮やかなドロップボレーを決めてブレークに成功。その後もリードを守り、今年のアビエルト・ メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)2回戦でも破ったトンプソンに2連勝とした。 2時間13分の戦いを制した西岡は2回戦で対戦するソックに、アビエルト・ メキシコ・テルセル1回戦で勝利している。 第2シードの錦織圭は初戦の2回戦で、世界ランク74位のK・アンダーソン(南アフリカ)と予選を勝ち抜いた同85位のD・ラヨビッチ(セルビア)の勝者と対戦する。 今大会の第1シードはワウリンカ、第2シードは錦織、第3シードはM・ラオニッチ(カナダ)、第4シードはR・フェデラー(スイス)、第5シードはナダル、第6シードはD・ティエム(オーストリア)、第7シードはM・チリッチ(クロアチア)、第8シードはD・ゴファン(ベルギー)。32シードの選手が1回戦免除のため、2回戦からの登場。 世界ランク1位のA・マレー(英国)と同2位のN・ジョコビッチ(セルビア)は肘の怪我で欠場している。
初戦突破を果たした西岡良仁