柏原明日架が地元で初Vに挑む「もう自滅はしない」
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 2日目(25日)◇UMKCC(宮崎県)◇6484yd(パー72) 宮崎県出身の柏原明日架が6バーディ、ボギーなし「66」で回り通算7アンダー首位タイで最終日を迎える。「100点」と胸を張る内容で29位から急浮上した。地元での初優勝に向け、「自分を信じてやりたい」と気負いはない。 「何度回ったか覚えてない」と言うほど慣れ親しんだホームコースだが、今回はいつもと景色が違った。オフに体重増量で飛距離アップ。前週までの平均飛距離は250 ydで3位。持つクラブは2番手変わった。降雨でも「キャリーで飛ばすタイプだから関係ない。グリーンに止まりやすいからチャンスだと思っていた」と難しいコンディションを味方につけた。 7番(175yd/パー3)を8Iで3mにつけて初のバーディを奪うと「ゾーンに入った」と4連続バーディに結びつけた。開幕戦で5位の後、2試合続けて予選落ちしたが、「(飛距離が)10、20yd伸びたので、縦の距離感が分からなかった」と明かした。調整を続け、「不安要素がなくなった。自分の飛距離を信じて打てている」と、今は充実感を漂わせる。 期待されながら、競り負けてきた。特に「日本女子オープンゴルフ選手権競技」は2年連続で悔しい思いをした。15年大会は、最終日の中盤に首位になったが、終盤に池に入れて4位。16年大会は、2位で迎えた最終ラウンドで「77」(パー72)をたたいて15位に終わった。「今までは優勝争いで、自滅してきた」。 今週は車で15分の実家から通う。家に帰れば18歳下の弟で、戦隊モノにハマる成臣(なお・3歳)くんがいる。「(家では)休みたいけど子守もある」と笑うが、リラックスの時間にもなると、戦隊モノのマネをして遊ぶ。だが、「いざやると負けるのが嫌いなので(負けてあげない)。お姉ちゃんは負けてくれないから嫌だって言われる」。 勝負の最終日に向け「あすになってみないと緊張は分からない。最終ホールまで競っていきたい。もう自滅するゴルフはしたくない」と話した。コースでも家でも負けず嫌いは自分に打ち勝てるのか。(宮崎市/林洋平)
惜敗続いた柏原明日架。あすは自分に打ち勝てるのか