観客からブーイングも「冗談」
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は27日、シングルス3回戦が行われ、第12シードのN・キリオス(オーストラリア)が第17シードのI・カルロビッチ(クロアチア)を6-4, 6-7 (4-7), 7-6 (7-2)のフルセットで下し、2年連続のベスト16進出を果たした。試合中、キリオスは観客からブーイングを浴びたが、その後のプレーで会場を沸かせた。 この日、キリオスは少ないチャンスの中、第9ゲームでブレークに成功して第1セットを先取。続く第2セットでは両者サービスキープが続く接戦となる。 第8ゲームでキリオスはボールを受け取る際、足元にボールを投げたボールボーイへ「どうやってそれを取るの?」と発言し、ブーイングを浴びた。 ブーイングを受けたキリオスは観客席へ「冗談だよ」と笑いを誘い、その後のポイントでファインプレーを見せて会場を沸かせた。 タイブレークへ突入した第2セットはカルロビッチに取られ、勝敗はファイナルセットへ。このセットもタイブレークへもつれたが、観客を味方につけたキリオスはカルロビッチの強烈なサービスに対してリターンエースを決めるなどでポイントを連取し、2時間26分で勝利を手にした。 試合終了後、キリオスはブーイングの原因となったボールボーイに謝罪し、自身が使用したサイン入りのタオルとリストバンドをプレゼントした。 4回戦では、第8シードのD・ゴファン(ベルギー)と対戦する。ゴファンは同日の3回戦で、D・シュワルツマン(アルゼンチン)をフルセットで破っての勝ち上がり。 世界ランク16位のキリオスは、初出場だった昨年のマイアミ・オープンでベスト4進出。準決勝では錦織圭にストレートで敗れた。
2年連続16強のキリオス