錦織 辛くもベスト8進出
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は28日、シングルス4回戦が行われ、第2シードの錦織圭が世界ランク57位のF・デルボニス(アルゼンチン)に苦戦するも6-3, 4-6, 6-3のフルセットで振り切り、辛くも4年連続4度目のベスト8進出を果たした。準々決勝では、2連勝中で同40位のF・フォニュイーニ(イタリア)と対戦する。 この日、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率が88パーセントだった錦織は序盤から主導権を握り、第1セットを先取。 第2セットは先にブレークを許すと、左膝の治療を受けるなど不安を見せた。第10ゲームではブレークチャンスを握ったが、最後は得意のパッシングショットがアウトし、セットカウント1-1に追いつかれる。 その後は再びトレーナーから左膝の治療を受け、ファイナルセットへ突入。 第1ゲームでは3本のダブルフォルトを犯すと流れがデルボニスに傾きかけるも、ロングラリーからバックハンドのウィナーを決めるなどでサービスキープに成功。 第3ゲームはブレークを許したが、第4ゲームではコードボールが入るなど運も味方にしてブレークバックに成功。続く第5ゲームをラブゲームでサービスキープすると、勢いに乗った錦織が2時間14分で勝利した。 準々決勝で対戦するフォニュイーニとは今回が3度目。直近は昨年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)2回戦で、この時はフルセットの接戦を制してる。 元世界ランク13位のフォニュイーニは今大会好調で、1回戦で今年のメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)を制したR・ハリソン(アメリカ)、2回戦で第30シードのJ・ソウサ(ポルトガル)、3回戦でJ・シャーディ(フランス)、4回戦でD・ヤング(アメリカ)を破っての勝ち上がり。
ベスト8進出を果たした錦織圭