オフでもオン?申ジエ流、体調不良の過ごし方
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(30日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇ 6568yd(パー72) 開幕から3試合を体調不良のために欠場した申ジエが、自身2戦目で4アンダーの首位発進。「まだ治療中で(状態は)100%じゃないけれど、先週60~70%だったのが、今週は80%くらいになった」と、ちょっぴり額に汗を浮かべて微笑んだ。 異変があったのは今年1月。11日からのタイ合宿直前に風邪っぽかったというが、南国で好転することを期待して、そのまま出発。だが、タイ到着後も状況は改善せず、一週間ほどで韓国へと戻ってきた。すると、その後に高熱が出て、関節までが痛み出し、「動くだけで痛かった」と状態は悪化した。韓国と日本の大学病院で検査を受けたが、現時点でもまだ原因は分かっていないという。 昨年12月の「Hitachi 3Tours Championship」以降、初めて18ホールを回ったのは、3カ月以上が経過した先週火曜日。その間に、キャディも変え、クラブもUTを除く12本を入れ替えて、ボールも変えた。「キャディと会ったのも先週初めて」という新しい体制だが、2戦目に入ってようやく馴染んできたという。 「早くゴルフがしたかったし、早くみんなに会いたかった」と、ゴルフができる喜びに顔を輝かせる。それでも、この3カ月間はゴルフから離れていたワケではない。「モチベーションを維持するために本を読んだり、イメージを良くするために良いときのビデオを見たりした」と、“オフ”の間にもできる範囲の努力をした。 「先週は初戦だったから、ミスが出ても許してしまうことが多かった。今週は(ミスはダメだと)自分に言い聞かせてやっていく姿勢が戻ってきた」と、“オン”の状態も取り戻しつつある。唯一の心配は4日間72ホールを戦い抜く体力だが、「持久力に勝るのは精神力だと言われました(笑)」と、知人の言葉を引き合いに出し、自らに言い訳を与えなかった。(静岡県袋井市/今岡涼太)
体調不良から復帰2戦目。早速首位に立った申ジエ