耐えて流れ切らさず 横峯さくらはボギーなしで8位発進
◇米国女子◇ANAインスピレーション 初日(30日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72) 強風のため、サスペンデッドとなった初日、午前組でプレーした横峯さくらが2バーディ、ボギーなしの「70」とし、2アンダー暫定8位の好スタートを切った。昨年は初日「75」、2日目「74」のオーバーパーで予選落ち。「メジャーの舞台で、アンダーパーで回れたのが良かった」と、この日の好発進に胸をなで下ろした。 インコースの最初の組で出た横峯は、出だしの10番でピンチを迎えた。ティショットを左ラフに曲げ、残り180ydからの第2打はグリーン右サイドのバンカーにつかまった。「ライは比較的良かった」と、1.5mに寄せてパーセーブ。続く11番で「ティグラウンドが前に出ていたのでチャンスだと思った」と、1つ目のバーディを奪った。 18番(パー5)では、ティショットを左の池に入れるトラブル。4m強のパーパットを残したが、これをねじ込んでパーセーブし流れをつないだ。7番ではティショットを再び左ラフに曲げてパーオンを逃したが、アプローチをピン奥2mに寄せてパー。我慢のゴルフを強いられた後、最終ホールの9番(パー5)でフェアウェイからの3打目をピンそば1mにつけ、これを沈めて小さくガッツポーズを作った。 「パーとボギーでは大きな差」と、幾度となく途切れそうになる流れを何とかつなぎ、ノーボギーで第1ラウンドを完遂。攻略のカギとしていたパッティングは今週からグリップの握り方を変更して違和感を払拭し、「短いのが確実に入ってくれた」とチャンスでスコアメークした。 「あしたは午後スタートで風も出てくると思う。きょうやるべきことはできたので、あしたも同じように1打1打大事にプレーしたい」。今季ここまで3戦で最高順位は58位。4試合目で迎えたメジャーで、シーズン序盤の出遅れを取り戻したい。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)
午前組で出た横峯さくらが2アンダーで好発進した