メジャー覇者のカイマーとマクドウェル 「HNAフランスオープン」出場へ
メジャー王者のマルティン・カイマーとグレーム・マクドウェルが、6月29日から7月2日にかけてル・ゴルフ・ナショナルで開催される「HNAフランスオープン」にて、大会の誉れ高い歴史の新たな一章を彩ることが決定した。 ともに同大会で優勝経験のある2人は、今季から欧州ツアーに導入された「ロレックスシリーズ」の第2戦であり、2017年から新たにHNAグループを冠スポンサーに迎えた第101回大会のフィールドに名を連ねることとなった。 かつての世界ナンバーワンであるカイマーは、2009年にリー・ウェストウッドをプレーオフの末に退け、欧州ツアー11勝のうちの3勝目をこの大会で挙げた。一方、マクドウェルは2013年と2014年に大会を連覇している。 2人合わせて「ライダーカップ」に8回出場しているカイマーとマクドウェルは、2018年に欧州代表が米国代表を迎えるル・ゴルフ・ナショナルへの再訪を心待ちにしている。 ドイツのカイマーにとって、花の都パリ訪問は今年で11年連続となり、同大会ではここ10回の出場で6度のトップ10入りを果たしている。 「『フランスオープン』は僕が自分のキャリアにおいてに出場しなかったことのない大会なんだ。毎年プレーしているね。僕はフランスの人々が好きだし、フランスでプレーするコースが好きなんだ」と2010年に「全米プロゴルフ選手権」を制し、2014年に「全米オープン」を制したカイマー。 「僕にとって、ル・ゴルフ・ナショナルというゴルフコースは、バルデラマ、セントアンドリュース、そしてウェントワースと並ぶ欧州最高のコースのひとつなんだ。これは欧州最古の大会のひとつであるのはもちろん、過去に偉大なる王者を輩出してきた大会でもあるし、2018年にはあのコースで『ライダーカップ』が開催されるからね」。 「ル・ゴルフ・ナショナルでプレーするのが大好きだし、僕は過去にあそこで好成績を残してきたんだ。あそこはデュッセルドルフから車で行けるし、『ロレックスシリーズ』の一部となったのは当たり前のことだと思っている」。 「アブダビを別にすると、僕は『フランスオープン』で最も良い成績を残しているんだ。1勝しているし、その他にも5回トップ10に入っているからね。あのゴルフコースはとても楽しいんだ。ショットの精度が求められるコースだし、ピンを狙うには勇気が必要なんだよ。とにかく自分の技量の全てが求められるコースで、ゴルフコースとはそうあるべきだからね」。 2010年の「全米オープン」王者のマクドウェルは、2003年に過去11回出場しているこの大会でのデビューを飾り、2013年に南アフリカのリチャード・スターンに4打差をつけて大会初優勝を果たした。するとその1年後、北アイルランドのマクドウェルは、米国のケビン・スタドラーとタイのトンチャイ・ジェイディーに1打差をつけ、タイトル防衛に成功した。なお、ジェイディーは第100回大会となった2016年に「フランスオープン」を制覇している。 「輝かしい歴史を持つ『フランスオープン』はこれまで常に欧州随一の大会のひとつだったし、今年は間違いなく、大会にとって胸躍る新しい時代の幕開けとなるね。僕はこの大会ですでに2勝していることを誇りに思っているし、その2つの勝利は僕にとって確実に多くを意味しているんだ」とマクドウェル。 「サー・ニック・ファルドはこの大会で3勝、そしてセベは4勝しているから、僕も再び優勝して、ぜひ2人の仲間入りを果たしたいね」。 「ル・ゴルフ・ナショナルは素晴らしいコースだし、大会には新たなステータスが加わったこともあり、僕にとっては、『全英オープン』へと続く一連の欧州ツアーのエキサイティングな大会のなかでも、楽しみにしている大会のひとつなんだ」。