復活優勝への道を一歩一歩進んでいる比嘉真美子
4位浮上の比嘉真美子 今春に見る過去との決別
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 2日目(31日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名C(静岡県)◇ 6568ヤード(パー72) 昼過ぎから降り始めた雨と、日中でも10度を下回る寒さとなった2日目に、比嘉真美子が3バーディ、2ボギーの1アンダー。2日目続けての「71」で通算2アンダーとして、首位と5打差の単独4位に浮上した。 春は別れの季節ともいう。比嘉自身も1Wショットに悩んでいた姿から、決別の時期を迎えているようだ。「毎日少しずつ、やってきたことが結果に繋がってきたのが去年の後半。自分の弱点や課題を知るということを学んで、それをコースで生かせているのがいまだと思う」と、強い視線を前に向けた。今季4試合を終えて、賞金ランクは18位と上々の位置だ。 この日はティショットで1Wと3Wを使い分け、FWキープは57.1%。「出来は50~60%」という自己評価とも合致するが、「昨年末は40%だったから、10%上がっています」と、謙遜も背伸びもせずに、現状を受け止めている。 2013年にはプロ初優勝を飾ったコースだが、「優勝もあるけど、予選落ちもある。去年までの成績は関係ない」ときっぱり。「毎日コースの風向きや天気、雰囲気がガラッと変わる。毎日新しい気持ちで臨んでいます」と集中する。 「このコースで勝つということは、いかに他の選手や他のことを遮って、コースと自然に向き合えるかがポイントだと思う。周りは気にせず、自分のゴルフを徹底してやっていきたい。それが出来れば優勝争いも見えてくる」と、長いトンネルをくぐり抜けた先に見ているのは、実にシンプルな風景だ。(静岡県袋井市/今岡涼太)
復活優勝への道を一歩一歩進んでいる比嘉真美子