刻むつもりが手痛い池ポチャ 石川遼は4年続けてオーガスタに戻れず
◇米国男子◇シェルヒューストンオープン 2日目(31日)◇ゴルフクラブ・オブ・ヒューストン(テキサス州)◇7441yd(パー72) 2アンダーの44位タイから出た石川遼は3バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「75」とスコアを落とし、82位で前週の「プエルトリコオープン」に続く予選落ちを喫した。要所でショットのミスが響き、カットラインに1打届かなかった。 「今年は良いスタートを切っても、2日目に落としてしまうことが多い」。そう警戒していた“鬼門”の第2ラウンド。インから出た石川は、前日バーディを決めた13番(パー5)でボギーを先行させた。2打目をグリーン左手前のフェアウェイまで運びながら、ウェッジでのアプローチをトップさせて、反対側のエッジへ。4打目でも寄せきれずパーを取りこぼすと、15番(パー5)まで3連続ボギーで後退した。 ティショットをピンそば1.5mにつけた16番(パー3)でバーディパットがカップに蹴られ、4つスコアを落としてハーフターン。3番で右サイドのペアグラウンドからピンそば4mにつけて最初のバーディを決めたが、つかみかけた浮上のきっかけをこぼしてしまうのが、ここ最近の悪い流れ。浮上への期待を持たせた続く4番(パー5)で痛恨のミスが出た。 1Wショットでフェアウェイ中央をキープした直後、4Iで刻むはずの2打目を左の池に入れてしまう。「つま先下がりのライで、ボールが少しディボットに入っていた。アドレスもしっくり来ていなかった」。最後は1mのパットがカップに蹴られてダブルボギー。その後の2バーディも実を結ばなかった。 「ショットの感覚がもっと悪かった時期は(これまでに)山ほどある。1Wショットは自分の“幅”が収まってきた。ただ、その再現性がまだ低い。風がフォローのときはできても、アゲンストだとできなかったり…」 今年初めから取り組んでいるスイングの改良について「毎週何かを変える、ということは今はない」と、愚直に同じ課題に取り組んでいる。次週「マスターズ」の出場権はつかめず、4年連続でオーガスタナショナルGCの戦いには臨めない。 2週後の「RBCヘリテージ」が次なるリベンジを期す場所。「原因を追究して、オフの週の練習でちょっとずつ再現性を上げていきたい」。下を向くのは簡単だ。歯を食いしばって苦境を越えたい。(テキサス州ヒューストン/桂川洋一)
2試合連続で予選落ちを喫した石川遼はショットの「再現性」を求めている