イ・ボミは決勝Rほぼ確定 プレッシャーから執念のカムバック
◇米国女子◇ANAインスピレーション 2日目(31日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72) 日本ツアーで2年連続賞金女王のイ・ボミ(韓国)が、第1ラウンドを「71」、第2ラウンドを「72」でプレーして、通算1アンダーの暫定36位とした。首位のスーザン・ペターセン(ノルウェー)を6打差で追い、決勝ラウンド進出をほぼ確定させた。 大会初日は強風のため、現地午後3時16分に翌日順延が決定。イは後半に入った10番の2打目を放つ前にサスペンデッドのホーンが鳴り、2日目は実質27ホールの長丁場を必死で耐えた。 第2ラウンドはインコースからスタートし、出だしの10番でボギーが先行。13番、14番(パー3)を連続ボギーとして、一時は通算2オーバーまで後退した。「まっすぐ打ちたい、ミスショットをしたくない」。ショットに対する不安から“攻めのゴルフ”を封じ、悪循環を招いた。 「自分でセーブしてしまったところがあって、インパクトの力が弱くなってしまった。清水(重憲)キャディが『今のゴルフじゃダメだ』って言ってくれたので、思い切り振ったら、ちょっとずつ良くなった」。15番では、悪い流れを断ち切る起死回生のバーディを奪った。 後半2番(パー5)では、グリーン手前に運んだ3打目のアプローチが「思ったところに落とせたけど、予想以上に(グリーンが)速かった」とピンを6mオーバーしたが、このバーディパットをねじ込んだ。4番ではグリーン奥ラフから6ydのアプローチをジャストタッチで沈め、チップインバーディでねばった。 「先週は(日本で)予選落ちしてここに来たので、今週はプレッシャーがあった。きょうは良いショットが出ていたし、予選通過できそうなので、また練習して頑張ります」。今週は韓国から、妹が応援に駆けつけた。ギャラリーテントから聞こえる「ボミ、ファイティン!」という熱烈ファンの熱い声援もある。残り2日の大舞台で力に変えたい。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)
ティショットを放つイ・ボミ