誕生月の永峰咲希が3打差 粘り強く「気持ちで」ツアー初優勝へ
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 3日目(1日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名C(静岡県)◇ 6568ヤード(パー72) ボギーが先行する苦しい前半から、後半は3バーディ「33」で食らい付いた。5位から出て「69」で回った永峰咲希が、通算4アンダーとして首位と3打差の3位タイ。ツアー初優勝に手が届く位置で、最終日の18ホールに挑戦する。 序盤の流れは悪かった。2番ボギー、3番バーディ、5番(パー5)で3パットして再びのボギーとした。「ネガティブになる癖がある」のを認識しているから、気持ちの切り替えを心掛けている。「いかなきゃ」と思った続く6番で、残り128ydの2打目をピンそば60cmにぴたりと付けた。キャディがここぞというタイミングで発破を掛ける。「きょう(上位に)付いていかないとダメだよ」。その6番から無傷の4バーディ。「気持ちって大事だな」と振り返った。 今季開幕からの2試合は予選落ち。メンタル面の課題が「もろに出た」という。「ボギーや、悪いショットが出たあとに、次のホールまで引きずってしまう。考えれば、そんなにたいしたミスじゃないのに」。前週、地元宮崎で行われた「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」。11位で終えたが、7位から出た最終日に前半「37」から、後半はノーボギーの「34」で回ったことは小さな自信になった。 この日はボギーのあとに2度のバウンスバックを決めた。11番(パー3)はティショットをグリーン左のショートサイドに外したが、パターで直接ねじ込んだ。「ちょっと強かったけど、入ってくれた」。攻めのプレーに、運も味方しているようだ。 「きょうは優勝争いを意識しながらのプレーだったけど、落ち着いてできた。あすも上だけをみて、攻めのゴルフができたらいい」という。4月は自身の誕生月。「好きな月だし、良い月にしたい。もっと桜が咲いてくれると良いけれど(笑)」。葛城の桜はまだ蕾だが、永峰の“希望”は開花目前だ。(静岡県袋井市/今岡涼太)
後半の粘りで優勝戦線に食らい付いた永峰咲希